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「 ………っそれもやだ、いっつも遊ばれて、
それなのにふっかの事嫌いになれなくて、 」
深澤「 ほんとに好きなの、俺 」
「 ………でも、 」
深澤「 何したら伝わる？俺の気持ち 」
泣いて泣きまくって日本語も変で面倒臭い事なんて自分でもわかっているけど、そんな私に文句ひとつ言わずに付き合ってくれる。
「 卒業式の日に嫌いになろうって決めて、
ふっかに会わないようにして、忘れたはずだったのに、 」
深澤「 …うん 」
「 会っちゃって、また好きになっちゃったぁ… 」
言葉足らずだっていい、伝わらなくたっていい。
今はただ溜まり過ぎた思いを吐き出せるだけで充分だ。
背中を叩いてくれていた手は頭にきていて、グッとふっかの胸に押し付けられた。
リアルに聞こえるふっかの心臓の音が早く聞こえるのは、気のせいではないように少しだけ願った。
深澤「 ………あの日、偶然じゃない 」
「 え？ 」
深澤「 なべに働いてる場所聞いて、なんとか会えねえかなって 」
「 ……なにそれ 」
深澤「 で、たまたま妹の子供通ってたから、迎えに行って、
全部、お前に会うために立てた作戦なの 」
「 ………ほんと？それ 」
深澤「 どんだけ嘘つきだと思ってんの？ 」
少し体を離そうとすれば離れぬよう、頭に回った手に力がこもる。
深澤「 ごめん、言うの遅くて 」
「 ほんとに遅い…………けど、嬉しかった。
……私ね、昔も今も、ふっかの事好きだよ 」
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作者名：未 | 作成日時：2021年1月28日 20時
