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頬にあった手は肩に置かれ、ゆっくりと押し倒される。
そして、ふっかの顔がどんどん近づいて、私も目を瞑って温もりを待つ。
……………………ってあれ？
深澤「 っぶね、流されるところだった… 」
待ち侘びていた温もりをなかなか得られなくて、目を開けてふっかを見ると、触れるギリギリで止まっていた。
「 ………？ふっか？ 」
深澤「 …ちょ、ごめん 」
腕を引っ張って起こされて、ふっかと向き合うように座る形になった。
深澤「 まじ、手出しそうになった。ごめん 」
「 え、あ、いや、別に謝らなくても 」
どちらかと言えば仕掛けたの私の方だし。
…なんか手を出されなかってのって意外とショックで。
女としての魅力がないのかな、とか女として見られてないのかな、とか嫌な考えが頭の中をグルグル。
深澤「 まじでごめん 」
「 いや、ほんとに…大丈夫 」
深澤「 …でも、泣くくらい嫌だったんだろ？ 」
「 ……え、泣いてる…？ 」
自分の頬を触ってみると濡れていて、ようやく自分が泣いてた事を認識する。
でもさ、押し倒されたのが嫌だった訳じゃないんだよ。
「 ………ふっかは、 」
深澤「 …うん？どした？ 」
「 …………私じゃ、抱く気になれない？ 」
自分から聞いたくせに、答えを聞くのが怖くて目をぎゅっと瞑って下を向く。
深澤「 ………A、顔上げて 」
深澤「 ……………俺は、 」
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作者名：未 | 作成日時：2021年1月28日 20時
