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外に出ると冷たい外気温が、私の身体を震わす。寒い。吐いた息が目の前で白く
「……ローレン。」
月明かりの下、迎えに来てくれたローレンを見つける。
彼は私に気づくと、ふっ、と眉を下げて笑った。愛おしげに見つめるその先に私がいることに、未だに慣れなくて気恥ずかしい。
「A、お疲れ様。なぁ、今日朝からずっと不機嫌じゃね？」
「別に。」
突き放すようにそれだけ言って、私は顔をすぐに反らした。我ながら態度が冷たすぎる。今度こそ嫌われるかもしれない。そう自責に駆られるも、私の中で
暫くの間、静かな時間が過ぎた。お互いに何も言わず、ただ、時間ばかりが経過していく。
そして、先に核心に近づいたのは彼だった。
「……もしかして、お昼の時の女の人が理由だったりする？」
私はコクリと頷き、肯定した。
ぶり返した不安に襲われて彼の袖をギュッと掴む。
「あのアルバイトの
でも、私なんかよりもずっと可愛くて、人付き合いが上手くて、明るくて、……。ふとした瞬間に、可愛げも愛想ない私なんかよりもローレンにお似合いかもしれないと考えてしまう。
「それって……Aが嫉妬、したってこと？」
「……私だって、嫉妬くらいする。なに、幻滅した？」
自嘲するように言えば、彼は少し赤らめて、口角を上げた。
「いや、むしろすっげぇ嬉しいんだけど。」
「喜ぶな。」
べしっ。
ニヤニヤとご満悦な顔をする彼の腕を思わず軽く叩く。
「怒んなって！恋人から嫉妬されたって言われたら嬉しくなるよ！これは不可抗力だろ！」
「うるさい、知らない。」
「Aさんってば素直じゃねーなー。でも良かった、俺もちょっと不安だったからさ。」
「……。」
「A、愛してるよ。」
返事をする代わりに彼の腕を組んで、身を寄せた。
わたしだって、愛してるわ、ばーか。
君に直接言えるようになるまでは当分時間がかかりそうだけど。
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顔面強くなりたい様リクエスト
久し振りの更新です。帰ってこれました。
第一志望、受かりました。
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作者名：麻種るの | 作成日時：2021年8月6日 0時
