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しつこい追っ手 ページ22

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…出た、五十嵐。








追いつかれないようにと思って、
割りと小走りしてたつもりなのに。







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「あの私、急いでるんで」

「いや連絡先交換するだけで良いんだ。
まだ、付き合うとかそういうんじゃ無いし…」

「"まだ"？…まだも何も、あなたとは
始まる事だってありませんから」

「…冷たいなぁ。そんなの分かんないんじゃん」








…シンプルに、ウザい。








私が進む道を遮っては、
なんとか連絡先をゲットしようと必死。









あぁーもうっ、約束の時間に間に合わないっ…







「あの私ほんとに急いでるので」

「ねぇ、お願いだから…」









そう言って彼はとうとう、
私の腕を掴んできた。








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＿＿＿＿グイッ。









…え？









次の瞬間、
私の両肩が強い力に抱き寄せられ
背中に誰かの体温を感じた。









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「何の真似ですか、これ」

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