F-side ページ23
「北山！？」
「…ふ、じが…や？」
「北山！俺だよ…！わかる？」
北山くんの顔を覗き込みながら両手で頬を包み込み必死に訴えかけた。
すると北山くんはふっと笑って俺の手に傷だらけの手を重ねた。
「おまえ…本当、手冷たいな…」
そう言って微笑んだあと、再び北山くんは意識を失った。
出来るだけ北山くんの体に負担をかけないよう静かに床に寝かせると渉に羽交い締めにされた男を睨みつけた。
そこからはよく覚えていない。
確か、その男に殴りかかったんだと思う…
後から到着した警察官と渉に押さえ込まれて俺はパトカーに乗せられたんだ。
その時、渉に北山くんは救急車で運ばれたけど命に別状はないと聞いた。
それを聞いてホッとした俺は涙が溢れて止まらなかった。
数日後、俺は上司にこっ酷く叱られ始末書はもちろん…数ヶ月の謹慎処分をくらった。
「まったくさ、太輔は本当警察官に向いてないよな？」
「うるさいよ、渉」
心配した渉が俺の家に見舞いだと言ってきてくれた。
「お、それが命の恩人に言うこと？」
「命の恩人？」
「資料室の件、伏せておいてあげたんだけどなー」
「っつ！す、すみませんでした…」
「ははっ！しばらくはこれ使えるなー」
そっちこそ警察官に向いてねーじゃん……と思ったけれどその言葉は飲み込んだ。
「そうそう、もうひとつ！これもお見舞いね」
「え？まだあるの？」
見舞いだと言って持ってきてくれたとても香りのいいコーヒーをマグカップに入れて渉に差し出せば一枚の封筒をヒラヒラと揺らしている。
「なに？」
「んー？まぁ開けてみな」
渉からその封筒を受け取り首を傾げながら中に入っている一枚の紙を取り出すとそこにはキレイな字で病院名と病棟、病室が記されていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 625人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りこ(プロフ) - りんごさん» コメントありがとうございます！確かに藤ヶ谷さんの制服姿かんなりカッコイイでしょうね！！←横尾さんもスタイルいいからそんな二人が並ぶともうやばいですね(･∀･)更新がんばります♪ (2018年2月9日 21時) (
レス) id: 4ea3afb79b (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 藤北ともちんさん» コメントありがとうございます！可愛いと言ってもらえてよかったですww更新頑張ります♪ (2018年2月9日 21時) (レス) id: 4ea3afb79b (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - こんばんは。更新ありがとうございます…！藤ヶ谷くんの抱える悩み、北山くんの抱える悩み、それぞれどうなるのか気になります…。藤ヶ谷くんの制服姿、想像するとカッコ良いですよね♪これからも更新楽しみにしています。 (2018年2月6日 21時) (レス) id: ef0e919a50 (このIDを非表示/違反報告)
藤北ともちん(プロフ) - きゃあああああああああ！！！ラブラブな藤北可愛すぎるうううめっちゃ萌えるぅぅぅ続きも楽しみに待っておりますm(_ _)m (2018年1月31日 5時) (レス) id: 924c28a5a1 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - daimommさん» コメントありがとうございます♪これからは二人の幸せな生活を主に書いていくつもりです(*´∀`)どこまで書けるかわかりませんが、優しく見守ってくれたら幸いです(*´∀`)♪ (2018年1月30日 13時) (レス) id: 4ea3afb79b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りこ | 作成日時：2018年1月23日 18時
