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風「(人1)に逃げたいとか言われたらどうしようかと思った」
自分から提案したくせに。
風「前にも言っただろ？俺の方が(人1)に依存してるんだ。ずっと手に入らないから、 監 禁 して家の奥に永遠に閉じ込めたい気持ちを必死に抑えてた」
あ「………それって 犯 罪 じゃん」
風「でも、もう 監 禁 する必要もないや。(人1)がずっと俺の側にいてくれるなら」
側にいるよ、永遠に。
私は自分たちの親のようにはならない。
風「愛してる」
今度は私が、ぽかんと口を開けた。
あの風磨がストレートに愛を囁いたことにビックリして、硬直した。
風「ずっと、愛してるよ」
凍りついた私に笑みをこぼした風磨は、さらに深い口づけを落としていった。
いつの間にかお互いに着るものがなくなっていて、肌と肌が直接重なり合う。
互いの体温が絡み合い、溶け合うこの瞬間が好き。
床だと痛いから、と囁いた風磨が私を横抱きにしてソファに連れて行ってくれた。
狭いソファの上で、繋がる。
風「(人1)」
余裕がなくて、返事も出来なくて。
必死に顔を上げて風磨を見上げると、彼は快感の色を浮かべながら、私の瞳を覗き込んでいた。
風「志貴って呼んで」
本当の名前を。
風「呼んで……？」
あ「っ、志貴」
風「もっと」
あ「志貴、志貴、志貴……っ」
風「うん」
あ「大好きだよ」
風磨が……志貴が、穏やかに微笑む。
風「俺の方が大好きなんだ」
深く、深く、私に入り込んでくる。
苦しさと圧迫感に涙が滲む。
何度肌を重ねたって、慣れることは出来ない。
この、のぼりつめる瞬間の、居ても立っても居られないような感覚。
愛おしくて堪らなくて、他のことはもう何も考えられない、この感覚。
風「愛してる」
繰り返されるその言葉に、涙が溢れた。
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作者名：北斗七星 | 作成日時：2017年3月23日 15時
