相澤先生の寝袋 [ヒロアカ] (ページ17)

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相澤先生の寝袋ポッキーゲーム (ポッキーの日企画・番外編) ページ17

11月11日といえば、ポッキーの日である。

今日、相澤消太は1-Aの生徒からポッキーを箱ごともらった。

生徒からの贈り物に若干遠慮したが、
帰りのHRで受け取ってくれないと全員帰らないと言い出したので、

しかたなくもらい受けたのだった。

そして今、相澤はそのポッキー(の箱)をテーブルに置いて睨んでいる。

向かい合って座る伊織もまた、そのポッキー(の箱)を同じく睨んでいた。

なぜこのような状況に至ったのか、その元凶はやはり箱にある。

ポッキーのパッケージの裏の余白に黒いマジックでこう書かれていた。

“ポッキーゲーム用です！A先生と楽しんでください♡”

しかも文字はクラス全員で1文字ずつ書いたようだ。

つまり、この要望はクラス全員一致の要望であるということだ。

相「・・・A、」

『・・・ハイ』

相「ポッキーゲームってなんだ」←

『そこから！？いや、てっきりやるかやらないかで悩んでいるのかと思ってましたｗ』

そう、ここで1つ問題が発生したのだ。

相澤がポッキーゲームを知らない。

これは由々しき事態であった。
画面のこちら側の下心的な面でも、Aの心の準備的な面でも。

相「Aが知ってるならやってみろ
俺は云う通りに動く」

『俺がっ！？…いや、ちょっと、先輩にそんな…そんなことできません！///
緊張でポッキーどころじゃないっス』

相「そんなことってなんだ
そんなに危険なことなのか」

『いや、どちらかというとキケンのほうです』

相「意味分かんねぇよ」

『Google先生に聞いてみてください』

相「はぁ…えぇ、
"2人が向かい合って1本のポッキーの端を互いに食べ進んでいき、先に口を離したほうが負けとなる。お互いが口を離さずに食べ切った場合、その2人はキスをすることになる。"
…今時の女子高生はみんなこんなことしてんのか(驚)」

『みんな、ではないにしてもカップル同士ではするんじゃないスか』

相「よし、じゃあやるぞ」

『なんでいきなりやる気出してんスかｗ！？
俺達カップルでもなんでもないっスよ』

相「でもAは俺のだろ」

『え、待って、いつから！？』

相「お前を4,320円で買った時から」

『そうだったぁ
あっ、でも恋人同士じゃないですし、ね、先輩！』←恥ずかしくてポッキーどころじゃない人

相「その理屈だとAは俺の所有物になるぞ
あぁ確かお前、"どんな使い方をしても新品"って言ったよな？」←ポッキーゲームやってみたい人

相澤はポッキーの箱を開けた。