なんとなく書いてみた短編集【 BL GL】 (ページ22)

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キスSSー GL ページ22

入りきらなかったので分けました！！ただそれだけです！ではどうぞ！

⑦kiss to nape

噛み付くようにキスをする、なんて表現が日本語にはあるけれど、実際問題として、噛み付くようなキスをするカップルなんて、この世の中どれくらいいるんだろうか。
そんな少しばかり無粋な事を考えていたら、後ろから抱きついてきた可愛い彼女に、文字通り噛み付くようなキスを首筋にされた。首筋へのキスは、執着。いつだったか、彼女と私とその友達と、3人でそんな話をしたから、何かの拍子に思い出したのかな、なんて思ってみるけれど、きっと記憶力の悪い彼女だ、忘れてそのまま出てくる事はないだろうな、と思い直して彼女にどうしたの？と問いかける。すると、不満気な表情と共に、忘れたのか馬鹿、と返ってくる。あぁ、そういえば。それはちょうど3年前の事だったっけ。だから彼女は思い出したのだろうか。きっとそうなんだろうな。そう思いながら笑顔で覚えているよ、と言ってキスをすれば、彼女は嬉しそうに笑った。

⑧ kiss to belly

お腹へのkissって回帰らしいですよ、なんて予備知識をさらっと口にしながらkissをする彼女。飄々としていて、掴めない性格の彼女が、唯一人間らしい表情を見せる時。まぁ、私たちは精霊のような、妖精のような生き物だから、人間らしいという言い方が合っているかは大いに怪しいのだけれど。
回帰、ねぇ。元に戻る、だなんて、1度死んで今の身体になった私にとっては皮肉でしかない言葉だ。尤も、彼女は私のようにして今の身体となった訳ではないだろうし、私がそんな事を考えているとは微塵も思っていないだろうが。
そんな事を考えていたら、よそ見しないで、と少しふて腐れた声の彼女に言われた。ハイハイ。私は貴女のことしか考えてないですよ。
【腹へのkiss:回帰】

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