忘れられぬ人２【写真家】 (ページ10)

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５７話ページ10

お皿を片付け終えるとハンターの皆さんも部屋に戻り準備を始めた

私も片付け終えたので戻ろうとするとジョゼフさんと途中まで一緒に行くことになった

「じゃあまた明日ね」

部屋の扉を開けるとジョゼフさんがそう言って小さく手を振る

「はい」

そう言って入ろうとすると

「あ、まって」

そう言われて首を傾げると前髪を手で上に退けて、顔を近づけてきた

「……はい、おまじない」

「そ……れは……」

「君がしてくれていたからね」

「それはジョゼフさんも私も小さい時です！」

前に、よく悪夢を見るというジョゼフさんの額にキスしたことがある

そうしたら良いと年上の修道女が言っていたから

だから何も思わず普通にしていたけど……

「恥ずかしくて眠れなさそう……」

「ふふ、眠れるさ。私はお陰であの日は悪夢を見なかったからね」

「……ありがとうございます……」

そう言って扉を閉める

部屋でシャワーを浴びてから寝巻きに着替えてベッドに入る

「……矢っ張り……寝れない……」

枕を抱きしめる

どうしても先程されたことが慣れなくて思い出してしまう

……いや、寝ないと

そう思って他のことを考えて目を瞑る

そうすれば、自然と眠っていた