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５５話 ページ8
さて……どうしようか
勢いで部屋に帰ってしまったけど……
……でもAもあんな言い方しなくてもいいだろう
私は一言もマリーが良いとか言ってないのに
女心ってよく分からない
そう思いながら服を着替える
それにしても、Aのドレス可愛かったな
Aも似合ってたし
普段からああしていればいいのに昔の生活からか質素なものを選ぶ
会った時も少しボロボロの服だった
「入るわね」
「マリーか、勝手に入って来ないでくれる？」
そう言ってから立ち上がる
「あら、怒って出て行ったやつに言われたくないわ」
「それは……」
「……ほら、Aも反省してるだろうから戻るのよ」
別に反省したとかしてないとかどうでもいい
「どうして彼女は少し怒ってたんだい？」
「……さぁ、自分で聞けば？」
そう言ってマリーは行ってしまった
……月下の紳士に着替え直すかこのまま普段通りで行くか……
……普段の方が青が多いからこっちでいいか
そう考えてから部屋を出る
なんとなく自分も理由を聞かずに出て行ったから悪い気もするし……
そう思ってお詫び用にAの好きそうなお菓子も持っていくことにした
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作者名：憐海 | 作成日時：2020年4月27日 9時
