忘れられぬ人２【写真家】 (ページ5)

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５２話ページ5

とうとう時間になった

マリーさんと美智子さんは協力狩りに行った

「じゃあいきましょう」

そう言われて頷き部屋から出る

庭に行くと数名が話していた

ジョゼフさんも居た

と思うけど……ジョゼフさんであってるのだろうか

狼みたいな耳と尻尾がある

「お待たせ」

ヴィオレッタさんがそう言うとジョゼフさん達が此方を見る

「おや、よくお似合いですよ」

「綺麗だね！」

リッパーさんやロビー君がそう言ってくれる

ちらりとジョゼフさんを見てみると黙って見ていた

「あの……」

「あ、綺麗だよ……A」

そう言ってジョゼフさんがこちらに来て手を取る

「……青色だ」

「ジョゼフさんの瞳の色と同じなので」

「嬉しい事だ。じゃあ……私と月の下で踊ってくれる？」

「私、ダンスした事ないですよ？」

そう聞けばジョゼフさんはただ笑う

「私がリードするよ。おいで」

そう言って月の出ている方へ案内される

「ほら、こうして……」

言われた通りにするとジョゼフさんが踊る

私はそれに合わせる

「上手」

そう言われると単純だが嬉しい

「……他の人に見せるのは良いけど、一番最初に見るのは私が良かったかも」

ふいにそう言われる

「えっと……ジョゼフさんを驚かせたくて」

「ふーん、まあ……私は嬉しいから良いんだけどね」

そう言いながら踊る

動いている耳と尻尾が少し可愛いな……と思いながら