5ー3 ーAesopー ページ42
「イソップさん?」
Aが心配そうに僕を見る
「なんでもないですよ、というか近いです」
そう言えば謝りながら少し距離を取るAさん
「少し赤いですよ?寒いから中に入りますか?」
そう言って額に手を当てられた
「そ、そうですね」
頷いて立ち上がる
寒いから可笑しくなってるんだ、そうに決まってる
「行きましょう、貴女の手も冷えてます」
そう言えば頷くAさん
「冷たくて吃驚しましたか?」
「はい、驚きました」
そう言いながら扉を開けて先に入ってもらう
「ありがとうございます」
さっきとは違う嬉しそうな笑みで入ったAさん
「矢っ張り中は暖かいですね」
「ええ、外に出ずに中で本を読めば良かったのでは?」
彼女の手の中には本があった
僕が来るまで読んでいたのだろう
「皆さんの邪魔になったら悪いかなと思って」
そう言ってから図書館に本を返しに行こうとするAさんと話しながら着いていく
「大広間の暖炉の前なら人が少なかったですよ。皆部屋に篭ったりしてるみたいです」
「じゃあそこで本を読もうかな……」
「あの、一緒に居ても?」
そう聞けば嬉しそうに頷かれる
また心臓がうるさくなる
いや、これは急に暖かい場所に入ったからだ
「僕も読みたい本があるんですよ」
「どんな本なんですか?」
そう言い聞かせながら図書館へ向かう
その時間すら嬉しい気がした
137人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
憐海(プロフ) - イーリアさん» ありがとうございます!そう言っていただけてとっても嬉しいです!頑張ります! (2020年3月17日 22時) (レス) id: c0818addfc (このIDを非表示/違反報告)
イーリア - なにこれかわいい 好きです 更新頑張って! (2020年3月17日 19時) (レス) id: 7c0d35bb59 (このIDを非表示/違反報告)
憐海(プロフ) - chara*doll_サブさん» あ、ありがとうございます!嬉しいお言葉です!がんばります! (2020年3月14日 19時) (レス) id: c0818addfc (このIDを非表示/違反報告)
chara*doll_サブ(プロフ) - 応援してます!!頑張ってください!!もうこの小説の大ファンです!!リュカさんのファンです!(( (2020年3月14日 19時) (レス) id: 8350102349 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:憐海 x他1人 | 作成日時:2020年3月14日 16時