終幕 ページ44
はっと目が覚めて飛び起きる。
ついさっきまで側にあったと思っていたぬくもりはなくて
『夢でしか、あなたには会えないのね。』
涙が一つ
ぽとりとこぼれる。
暖かで、胸がぎゅっと切なくなるような思い出も
優しく笑いかけてくる、その笑顔も
所詮、
部屋を見回して、目に入るのは
寂しく咲いた勿忘草で。
『"俺を忘れないで"なんて。』
きりきりと悲しみが胸を締め付けて、じわりじわりと広がっていく。
ひとり置いていかれる悲しい痛みも
そこに残された消化できない虚しさも
何一つだって知らないくせに。
『…ずるいひと。』
きっと一生
どんなに素敵な人に出会ったとしても
あなたを忘れることなんてできないわ。
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ルナ(プロフ) - 晄さん» そう言っていただけて、とてもとても嬉しいです💕ありがとうございます😊 (2月14日 19時) (レス) id: c916babbac (このIDを非表示/違反報告)
晄(プロフ) - いやもう大好きです...💎💙 (2月14日 2時) (レス) @page17 id: 6b3500ac41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルナ | 作成日時:2024年2月7日 20時