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小さな雪玉をころころ、ころころ
転がして大きい玉をふたつ。
雪が降り積もる中、それぞれで雪だるまを作っていく。
『ドヨンアー!』
「なーにー?!」
『できたよー!!』
「僕もーー!」
作った雪だるまを移動させて、隣に並べる。
ちょこんと並んだ二つの雪だるま。
ちょっと大きいのがドヨンの。赤い落ち葉を頭に乗せてるのが私の。
昔からの夢が叶ったことが嬉しくて、にこにこしていると、徐ろに彼が口を開いた。
「暖かくなったら、雪は溶けてしまうけど、
この雪が溶けてしまっても、Aには、ずっと側にいて欲しい。」
『いいの?側にいるのが、私でも。』
「A以外の人なんて考えられないよ。」
『えへへ。そっか。』
彼の言葉は、真っ白できれい。
その言葉ひとつひとつが、雪のように溶け込んでくる。
「愛しいお姫様。これからも、側にいてくれる?」
『んふふ。私で良ければ喜んで。大好きな王子様。』
真っ白な雪が降りしきる朝。
家の前に2つの可愛い雪だるまが並ぶ。
「溶けちゃうのかわいそう…。」
『まあ、雪ですからねぇ…。』
「一旦、うちの冷凍庫に保護しとく?」
『絶対溶けるでしょ。』
「いや、でもさぁ…。」
『だめです。』
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ルナ(プロフ) - 晄さん» そう言っていただけて、とてもとても嬉しいです💕ありがとうございます😊 (2月14日 19時) (レス) id: c916babbac (このIDを非表示/違反報告)
晄(プロフ) - いやもう大好きです...💎💙 (2月14日 2時) (レス) @page17 id: 6b3500ac41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルナ | 作成日時:2024年2月7日 20時