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元恋人と別れてから1年。

別れを告げられた日の夢を見て飛び起きた。
じわりと浮かんだ涙は、あっという間にこぼれていく。


『…もう1年も前のことなのに。』


涙をぬぐっていると、ブーッブーッとスマホが震えて、着信を知らせた。



着信中
ー金本芳典ー



『…もしもし、何?』

「…Aちゃん、また泣いたやろ。どないしたん?」

『…泣いてない。』

「嘘付き。今から行くから。」


鳴り止む気配のない電話にしぶしぶ出ると、私が涙声なのに目ざとく気づいたようで、
すぐに駆けつけてきた。

未だ涙目の私を見て、彼が放ったひと言がこれである。



「なぁ、Aちゃん、俺じゃあかんの?」



彼とは仲の良い友達のはずだった。

だけど、いつからか、熱がこもった視線を向けられるようになっていたことも、
私を見つけると、愛おしそうな顔をして微笑むことも

ちゃんと分かっていた。知っていた。

でも、気付かないふりをしていたのに、
今更、どうして。



『…だめだよ。』

「なんで、」

『あなたを利用するみたいなこと、私にはできない。』



それでもいいと、自分を利用してくれて構わないと彼は言う。



『…もう帰って。お願いだから。』

「この状態で一人にしておくなんて、できひんよ。」

『心配しないで。大丈夫。』

「嘘はあかんで、Aちゃん。大丈夫ちゃうやろ。」



すべてを見透かしているような綺麗な瞳と目が合う。

その瞳が綺麗すぎて怖かった。

.→←夏‐夜 🐯



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ルナ(プロフ) - 晄さん» そう言っていただけて、とてもとても嬉しいです💕ありがとうございます😊 (2月14日 19時) (レス) id: c916babbac (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いやもう大好きです...💎💙 (2月14日 2時) (レス) @page17 id: 6b3500ac41 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルナ | 作成日時:2024年2月7日 20時

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