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『夏だねぇ…。』
「そうだね〜。」
『外に行こ〜よ〜。』
「やだよ。暑いって分かってるのに外に出る人の気がしれない。」
『いや、それは言い過ぎ。』
今日も今日とて引きこもりを加速させているジュンギュの部屋でダラダラと過ごす。
友達のインスタを見ると彼氏と海だの、彼氏と夏祭りだのと楽しそうである。
…ええ、たいへん羨ましいですとも。
うちの愛しい彼氏さまは、ほとんどお外に出ないもんで。
『なんかさ、夏らしいことしたい…。』
「え〜。例えば何よ?」
『海に行…』
「却下」
『せめて最後まで言わせてくれ。』
海って言ったら光の速さで拒否されてしまった。
まあ、外出拒否なのは前々からのことなので、代替案を考える。
『…じゃあかき氷は?』
「かき氷…?あー、そういやヨシがこないだかき氷機?置いてったよ。」
『まじ?じゃあかき氷作ろう!』
こちらとしては、外にかき氷を食べに行くつもりだったのだけれど、家で作れるならそれでもいいか。
ヨシくんありがとう、今度なにか買ってあげるね。
二人でガリゴリと氷を削れば、かき氷はあっという間にできた。ふわふわの白い氷にテンションが上がる。
『シロップ何味にするー?』
「Aは何にしたの〜?」
『ブルーハワイ!』
「んー、じゃあいちご〜。」
氷の上に、青のシロップと赤のシロップをかけて練乳を少し。
出来上がったかき氷を並べて、二人で手を合わせた。
「Aの一口ちょーだい。」
『ん〜。どーぞ。』
うん、こんなお家デートでもいいかもしれない。
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ルナ(プロフ) - 晄さん» そう言っていただけて、とてもとても嬉しいです💕ありがとうございます😊 (2月14日 19時) (レス) id: c916babbac (このIDを非表示/違反報告)
晄(プロフ) - いやもう大好きです...💎💙 (2月14日 2時) (レス) @page17 id: 6b3500ac41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルナ | 作成日時:2024年2月7日 20時