たとえ、君が犬でも -起- 【JM】 (ページ40)

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◆You◆ ページ40

ぶわ、っと、体中から汗が吹き出るような。

首の後ろからこめかみあたりから、火を吹くんじゃないかってくらい熱くなって、胸の奥が震えて、息が苦しくなってからやっと、私は呼吸をするのを忘れてたって気が付いた。

MVの撮影から戻ってきて、最初の試作版を見せてもらっているんだけど、私はこれ最後まで見れずに死んでしまうんじゃないかってくらい、動悸息切れが激しい。

メンバーのメイクが素晴らしい。

オンニ達の仕事が凄すぎる。

あと、ジミンさんはえっちすぎる。

Y「これは…ジミンがヤバいね」

ほう、とため息を吐いたヨンソオンニの言葉に、私は首をぶんぶんと振って、同じ気持ちだと応えた。

そんな私をオンニはちらっと見た後に、こらえきれないって顔で笑って言った。

Y「すごい顔。真っ赤だけど、何、ジミンに惚れちゃった？」

『いえ、それはありませんけど！』

Y「即答がすごい」

『メンバー皆さん魅力的です。惚れたと言うなら、確かにそうです。でも、オンニたちのお仕事本当に素晴らしい……！！！』

興奮の熱が目から溢れて、私は言葉に詰まってしまった。

もう一人のメイクスタッフのチェウンオンニが、苦笑しながら私の頭を撫でて、

C「ねえ、A顔とのギャップがすごいんだけど。感激屋さんなの？めっちゃかわいいんだけど」

って涙が止まらない私をぎゅーっと抱きしめてくれた。