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俺はその後も新しいメイクの人のことが気になって、ちょっとソワソワしてたけど数日経っても全然業務に入らないから、それとなくメンバーに聞いてみた。
YG「ああ、俺昨日やってもらったけど」
って、ユンギヒョンがなんでも無いことみたいに言った。
そしたらホビヒョンが興味深げに近寄って、眠そうにソファにぐでぐでし始めたユンギヒョンの隣に座る。
HS「取材の撮影でしたっけ。どうでした?彼女」
そう、さらりと尋ねてくれて、俺はスマホをいじって全然聞いてませんよって顔しながら、背中でユンギヒョンの返事を待っていた。
YG「あー…腕は確かだよ。早いし、極力体に触ろうとしてこないし。動きはほんと、完璧だった」
NJ「ヤァ、最上級の評価じゃないですか。さすがアリンさんの紹介ってことですかね」
俺はその返事に、若干の拍子抜けを感じたけど、先入観でゴリゴリになっていた自分が今更ちょっと恥ずかしくなって、そっと口元を覆った。
YG「でも…ちょっと、なんつーか」
付け加えたユンギヒョンの方を見ると、うーん、と腕を組んで言葉を探すと
YG「テヒョンに似てる」
って。
TH「俺?」
テヒョンがびっくりして、目をパチパチさせている。
ついでに俺も、それってどういう意味?って聞いてないふりも忘れて、ユンギヒョンを振り返って目をパチパチさせてしまった。
SJ「確かにテヒョン並のルックスだったけど、傾向ちょっと違うでしょ。あの子どっちか言ったら中近東みたいな雰囲気あるじゃん」
YG「ヒョン正解。お爺ちゃんがイスラエル人って言ってました」
SJ「へえー!珍しいなイスラエル。てことはユダヤ系なのかな。ナタリー・ポートマンとかそうだろ」
へー、ナタリー・ポートマン。
いや、そうじゃなくて、ユンギヒョンめっちゃ彼女に詳しくない?
一回仕事しただけで、そんな個人情報出てくる?
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作者名:フネ55 | 作成日時:2022年12月13日 11時