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彼女は採用連絡と説明事項があったついでに、俺たちとの顔合わせだったそうで、その日はメイク業務をすることなく立ち去った。
俺が彼女が出ていったドアを見るともなしにじっと見ていると、とん、とひじに何かが当たった。
SJ「何、ジミナ。彼女すっごい美人だったから、好きになっちゃったりした？」
えっ
何を言うんだ、このヒョンは。
ウフ、と唇を引き結んで微笑むヒョンに、俺は目を剥いて威嚇して見せた。
「ヒョォンひどい！僕そんな惚れっぽく見えますかぁ！？」
SJ「惚れっぽいっていうか、彼女に興味津々に見えるから言ってんじゃん」
えっ、
興味津々？いや、逆に警戒心がビンビンなんですけど。
「そんなこと、ないですよね？」
ナムジュニヒョンに聞くけど、ヒョンは一瞬俺を見て、顎に手を添えて考えるふりをした後、ホビヒョンに向き直って一言。
NJ「ジミナ、興味津々に見えるよね」
HS「ん？違うの？違ったの？」
JK「誰か何かお菓子持ってませんか〜スタミナが…僕のカラータイマーが…」
TH「さっきの人、すごくいい匂いした」
えっテヒョンア、何いってんの？
ばっとテヒョンを見てしまったけど、テヒョンは自分が言ったことをもう忘れたみたいに、グクに
TH「飴ならあるから、これ舐めな」
と飴ちゃんをバラバラと渡している。
JK「こんな…長靴いっぱい食べないと腹膨れないやつどうしろっていうんですか」
NJ「オー！ナウシカ！グク観たの？」
YG「俺が観せた」
ユンギヒョン、いたのね。
ああ、
世間は未知のウィルスに脅かされて、
明日がどうなるかもわからないってのに、
俺らは今日も、
こんなにも平和で、
すごくうるさい。
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作者名：フネ55
| 作成日時：2022年12月13日 11時
