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翌日。
「おっ、大沢さん！！」
佐倉ちゃんが慌てたように駆け寄ってきた。
それはちょうど、朝会が終わったすぐ後だった。
「大野さんが･･･大野さんがっ、」
『落ち着いて、佐倉ちゃん』
「･･････大沢さんは知ってたんですか････？大野さんが営業部に異動すること････」
『････うん』
改めて言われるとすごくつらい。
でも、智が異動してしまうのは事実で。
覆せないものなのだ。
「と、止めなかったんですか････？」
『決定した後に言われたからできなかったんだよ。それに、智がすっごく悩んで悩んで、ようやく出した答えがこれなら････私は、その意志を尊重したい。今まで智が私の意志を尊重してくれてたように』
昔からずっと、私の気持ちを優先してくれていた。
自分のことは後回しで、言いたいこともやりたいことも我慢してくれてた。
････きっと異動の件も、私のことを考えてくれたんだろう。
本当なら止めるべきだったかもしれない。
だけどあんな顔されたら、止めちゃいけない気がした。
「････大沢さん、行くんですか」
『今週の土曜日にね。松本くんが社長令嬢を食事に誘ってくれたみたい』
あ、そうだ。
松本くんといえば。
『そういえば、松本くんとはどうなったの？あの子、前に進むって意気込んでたけど･･･何か話したんじゃない？』
「････はい」
ありがとうございます、と頭を下げられる。
『えっ？きゅ、急にどうしたの！？』
「私、潤くんと色々あって････大野さんと出会って吹っ切れたつもりだったんですけど、そうじゃなかったみたいで。結局、ほんの少しわだかまりがあったんです」
『････』
「でも昨日、潤くんから連絡がきたんです。「直接会って話したい」って。そこで彼からの言葉を聞いて、なんというか････解放されたっていうか」
『解放？』
「高校の頃から今までずっと、彼の言葉に･･･ううん、彼の存在に縛られてきたんです。あっ、潤くんはそんなつもりないだろうけど！だからか、大野さんへの気持ちにも、全部自信が持てなかった。････だけど、今は胸を張って言えます」
佐倉ちゃんはパッと顔を上げて眩しいくらい笑った。
「私、潤くんと付き合って良かった。後悔なんてしてない。あと、世界で一番、誰よりも大野さんのことを愛してます！って！」
胸がきゅんと切なくなった。
だけど、今までのような嫉妬はしなかった。
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とも(プロフ) - 智くん…頑張ったね（ＴＴ）しつこい様だけど…智くんと(;´д｀) (2020年5月6日 21時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - ともさん» 大野くんにはつらい選択をさせてしまったとは思いますが、これも彼なりに頑張って考えた答えということで・・・・しかし大野くんもこのままモヤモヤしたまま終わることは無いのでご安心ください！ (2020年5月6日 18時) (レス) id: 3d16d7b22a (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - えー智くん(Ｔ＿Ｔ）智くん担の私的には…依存でもなんでも智くんと… (2020年5月5日 12時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - シャートさん» ありがとうございます！思った以上に長くなってしまいましたが、今回か次で終わらせる予定ですので、楽しみに待っていてくださると嬉しいです！ (2020年5月3日 16時) (レス) id: 3d16d7b22a (このIDを非表示/違反報告)
シャート - 続編おめでとうございます！！これからどうなっていくのかがとても楽しみです！！これからも頑張ってください！！応援しています！！ (2020年5月3日 16時) (レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2020年5月3日 15時
