〜１９７〜 ページ4
『翔くんに見せろってこと？』
「別にそれで誰かが傷付くこともないだろ。あ、社長令嬢だけは傷付くか。でもそれも自業自得だし、あんたが気にする必要ねぇよ」
『･･････うん』
でも、翔くんの手を離した私が
智を選んだ私が、今更こんなことしてもいいのかな。
そんな資格ないんじゃない？
それに、例え二人が離婚したとして････私の告白を受け取ってくれる保障もない。
「･････なぁ」
松本くんが私の頭をこつんと叩いた。
「あんた前に言ってたよな？「大野さんのこと忘れて、ちゃんと判断したことがある」って」
『･･･？うん』
「翔くんに告白した時、オッケーしてもらえるって確信してた？」
『そ、そんなわけないじゃん！振られるかも、って･･･元カノみたいに、飽きたって言われるかもしれないってずっと不安で････』
「でも、受け入れてもらえる保障がないままでもちゃんと告白したんだろ？それは振られてもいいって思ったからじゃないの？」
『･･････うん。当たって砕けちゃおう。粉々になって、櫻井くんへの気持ちを消す。きっとその方が後腐れなくできる。とか、色々吹っ切れてた』
私の言葉を聞くと、彼は笑ってぐしゃぐしゃっと髪を乱暴に撫でてきた。
せ、せっかくセットした髪が！！
でも、松本くんの表情があまりにも優しかったからそんな文句も声に出ることはなかった。
「なら今回だって大丈夫だよ。それに翔くんより良い男･････とかいないけど、男なんていっぱいいるんだし。翔くんよりも好きになれる人が現れるかもしれない。いや、そんなこと考えたくねぇけど。でも全部さ、やらないと分かんねぇじゃん」
『････そう、だね』
「ごちゃごちゃ考えるより、行動に移したほうが絶対早い。そうだろ？」
“つーか、そんなことで悩んで泣いてる暇あったらさっさと告っちまえよ。そのほうが早いぜ”
そうなんだよね。
みんな、考えることは一緒だ。
現に私だってそうしようって思ってる。
だけど理想と現実は全く違ってて。
私は智と一緒にいたい。
でも、翔くんの傍にいたい。
きっとこれこそ、二兎を追う者は一兎をも得ずってやつだ。
「･････まぁ、あんたの背中を押すのは俺やニノ達だけど････結局、そのまま走らせるのはあの人にしかできないことなんだよな」
『？あの人って？』
「いや、なんでもない。それよりさ、あんたに謝りたいことがあんだけど」
『････え？』
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とも(プロフ) - 智くん…頑張ったね（ＴＴ）しつこい様だけど…智くんと(;´д｀) (2020年5月6日 21時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - ともさん» 大野くんにはつらい選択をさせてしまったとは思いますが、これも彼なりに頑張って考えた答えということで・・・・しかし大野くんもこのままモヤモヤしたまま終わることは無いのでご安心ください！ (2020年5月6日 18時) (レス) id: 3d16d7b22a (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - えー智くん(Ｔ＿Ｔ）智くん担の私的には…依存でもなんでも智くんと… (2020年5月5日 12時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - シャートさん» ありがとうございます！思った以上に長くなってしまいましたが、今回か次で終わらせる予定ですので、楽しみに待っていてくださると嬉しいです！ (2020年5月3日 16時) (レス) id: 3d16d7b22a (このIDを非表示/違反報告)
シャート - 続編おめでとうございます！！これからどうなっていくのかがとても楽しみです！！これからも頑張ってください！！応援しています！！ (2020年5月3日 16時) (レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2020年5月3日 15時
