〜２２５〜 ページ23
彼の言葉に、思わず涙を零す。
「幸せにする」じゃないのが、なんとも翔くんらしい。
「愛してるよ、A」
『っ、私も愛してる････！』
触れるか触れないかくらいに重ねられた唇。
不思議に思っていると、すぐ耳元で意地悪な声が聞こえた。
「続きは家で、な？」
『････････なっ！？！？』
きっと今、私の顔は真っ赤になっていることだろう。
ああ、忘れてた！翔くんはこういう人だった！
いつもより甘い雰囲気だからすっかり忘れてたけど！
普通、結婚式でそういうこと言う！？
･･･それでも、ちょっと嬉しいって思っちゃうのが悔しい。
どんだけ翔くんのこと好きなんだ私。
「ほら、ニッコリ笑えって」
『もう、誰のせいだと思ってんの！』
「そんな可愛い顔してるのが悪い」
『あのねぇっ････！』
ああ、翔くんには敵わないなぁ。
.
.
『ど、どうしよう････！もし変なとこに投げたら･･･！』
「そんな気にすることか？適当に投げりゃいいじゃん」
ブーケトスでわたわたする私。
それとは反対に呆れたように頭を掻いている翔くん。
いやだって、後ろ向きで投げるんだよ？
すっごい的外れなところに行ったらどうすんの！
っていうか二宮くんと相葉くんは何であんなに興味なさそうに端にいるの。
『はぁ･･･まぁいいや。よしっ、投げるよ？』
「どーぞ」
みんなに背を向け、思いっきり投げた。
後ろは一気に騒がしくなる。
そして少しして残念そうな声が聞こえた。
誰が取ったんだろう？
「････はは、マジか」
翔くんの楽しそうな声に、私は急いで振り返った。
みんなの視線の先には＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。
同時にブーケを手に取っていた二人の男女がいた。
『････あははっ！』
その二人を見た瞬間、思わず笑みが零れた。
「あいつら仲良しかよ」
『ふふ･･･お似合いだよね』
「まぁな」
それぞれの幸せの道。
それに正解や近道なんてないけど。
でも、私は信じたい。
『顔なんて全然関係なかったなぁ････』
「え？」
『あ、いや。イケメンは恋愛対象外だってずっと思ってたけど、そんなの関係なく好きになっちゃったなぁって。そう思うと、翔くんを好きになったのも運命だったのかな････なんてね』
「運命」ってものは存在してるって。
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とも(プロフ) - 智くん…頑張ったね（ＴＴ）しつこい様だけど…智くんと(;´д｀) (2020年5月6日 21時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - ともさん» 大野くんにはつらい選択をさせてしまったとは思いますが、これも彼なりに頑張って考えた答えということで・・・・しかし大野くんもこのままモヤモヤしたまま終わることは無いのでご安心ください！ (2020年5月6日 18時) (レス) id: 3d16d7b22a (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - えー智くん(Ｔ＿Ｔ）智くん担の私的には…依存でもなんでも智くんと… (2020年5月5日 12時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - シャートさん» ありがとうございます！思った以上に長くなってしまいましたが、今回か次で終わらせる予定ですので、楽しみに待っていてくださると嬉しいです！ (2020年5月3日 16時) (レス) id: 3d16d7b22a (このIDを非表示/違反報告)
シャート - 続編おめでとうございます！！これからどうなっていくのかがとても楽しみです！！これからも頑張ってください！！応援しています！！ (2020年5月3日 16時) (レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2020年5月3日 15時
