〜２０９〜 ページ16
社長令嬢の話から察するに、離婚の話はとっくに終わってるみたいだ。
「あんたのせいで翔さんが私と離婚するって言い出したのよ！あんたが誑かしたんでしょ！？」
『確かに告白はしました。ですが強要はしてません。受け入れるかどうかは彼が決めることです』
「よくもまぁぬけぬけと････！！大体、私言ったわよね！？「もう二度と翔さんには近付くな」って！しかもその時あんた、「翔くんには嫌われてるので」とか言ってたくせに！本当にそう思ってたなら告白なんかしないでしょ！！」
『いいえ、思ってましたよ。でも嫌われてるからって告白を諦めるのは違うって気付いたんです』
「っ〜〜〜〜〜！」
みるみる顔が真っ赤になっていく社長令嬢。
今にも殴りかかってきそうだ。
「何かの間違いよ、こんなの！せっかくイケメンエリートと結婚できたのに、こんな･･･」
『････浮気するような人がよくそんなこと言えますね』
私がそう呟くと、彼女の顔色が明らかに変わった。
･･････自分のしたこと、バレてないと思ってたんだ？
本当にどうしようもないな、この人。
「････まさか、あの動画を撮ったのって、」
『貴方と知らない男性がホテルに入っていく動画ですか？それなら私が撮りました。たまたま遭遇したので』
「うっ、嘘言わないで！どうせつけてたんでしょ！？」
『言いがかりは止めてください。あのホテルの近くのバーで飲んでただけです』
この人と話してると疲れるな････。
と、肩を落とした時だった。
「････････で、あんたはいつまでここにいるつもり？」
二宮くんがため息を吐いた。
「は？な、何よ」
「いつまでこの会社に居座るつもりだって聞いてんだけど」
「何言って、」
「知ってますよ？あんたが社長に勘当されたこと」
『えっ』
まさかそこまでいっているとは思わず、二宮くんと彼女を何度も見る。
いや、当然の結果いえば当然の結果なんだろうけれど。
「どうせ、何の反論もできないくらい証拠出されて言い負かされたんでしょ？」
「･･･････」
「もういい加減諦めたら？っていうかまだ気付かないの？」
すっ、と二宮くんの瞳が細められる。
「あんたは利用されてただけ。結婚したのも、離婚したのも、全部翔さんの計算の内。････そんな簡単なことにも気付けないような人だから、あの人の心も動かなかったんじゃないの？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とも(プロフ) - 智くん…頑張ったね（ＴＴ）しつこい様だけど…智くんと(;´д｀) (2020年5月6日 21時) (
レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - ともさん» 大野くんにはつらい選択をさせてしまったとは思いますが、これも彼なりに頑張って考えた答えということで・・・・しかし大野くんもこのままモヤモヤしたまま終わることは無いのでご安心ください！ (2020年5月6日 18時) (レス) id: 3d16d7b22a (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - えー智くん(Ｔ＿Ｔ）智くん担の私的には…依存でもなんでも智くんと… (2020年5月5日 12時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
みかづち(プロフ) - シャートさん» ありがとうございます！思った以上に長くなってしまいましたが、今回か次で終わらせる予定ですので、楽しみに待っていてくださると嬉しいです！ (2020年5月3日 16時) (レス) id: 3d16d7b22a (このIDを非表示/違反報告)
シャート - 続編おめでとうございます！！これからどうなっていくのかがとても楽しみです！！これからも頑張ってください！！応援しています！！ (2020年5月3日 16時) (レス) id: 70b9e10207 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みかづち
| 作成日時：2020年5月3日 15時
