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しかし、決心したはいいものの肝心の翔くんには会えないままだった。

営業部には行けないし、偶然会えないものかとロビーで待ったりしたけど
結局無駄だった。


・・・・というか、これじゃストーカーみたいだ。


電話をかけようかとも思ったけど、もしかしたら着信拒否してるかもしれない。

出てもすぐに切られるかもしれない。

怒鳴られるかもしれない。


そう思うと怖くてかけられなかった。



そうこうしている内にもどんどんと時間は過ぎていく。


日が開けば開くほど言いづらくなるのに。



「Aちゃん!」


ため息を吐きながら机に突っ伏した、その時だった。

相葉くんが興奮気味に駆け寄ってきた。



「寝てる場合じゃないよっ!」

『・・・なに?どうしたの?』

「Aちゃんに会いに来たって!」

『え?誰が?』

「誰って・・・・


.









.



翔ちゃんだよ!!」



名前を聞いた瞬間、私は弾かれるように立ち上がって走り出した。


ヒールを履いているせいで走りにくい。

踵が痛い。



だけど、歩くなんてできるわけがなかった。




廊下に出ると、







壁に寄りかかって何かを見つめている翔くんがいた。




『っ、翔、くん・・・』



私はどんな顔をしていたんだろう。

翔くんは私の顔を見るなり苦い顔をした。


「・・・・・・何でお前がそんな顔すんだよ」

『翔く、』

「泣きたいのはこっちだわ」


はぁ、と一つため息。

いつもよりずっと低い声。


前ならかっこいいって喜んでただろうけど、

今はただつらい。

悲しい。苦しい。



それでも、話さなきゃ。


相葉くんが言ってた通り、自分の気持ちを伝えないときっと後悔する。



私は鼻をすすって顔を上げた。



『・・・翔くん、話があるの』

「俺にはない」

『私にはあるんだよ。・・・・お願い、聞いてほしい』

「・・・・・」


翔くんは無表情のまま私に何かを握らせた。


「じゃあハッキリ言ってやる。俺は今忙しい。遊び相手に裂く時間はない。以上」

『忙しいなら何で来てくれたの・・・?』

「・・・・邪魔だったんだよ」


それ、と翔くんの視線を私の手に向ける。


手を開くと、中にはピアスの片方がコロンと転がっていた。


クリスマスに失くしたって思ってたけど、翔くんの家にあったんだ・・・・。

それを、捨てずにわざわざ持ってきてくれたの?




『っ・・・・』



翔くんの優しさに、胸がきゅうっと締め付けられた。

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nao(プロフ) - 主人公も智君も最低ですね。翔くんと別れてほしいです。 (3月31日 12時) (レス) id: 3ab06130a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みかづち | 作成日時:2020年3月30日 22時

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