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繋がれた手は熱くて、ちょうど冬の風のおかげでひんやりと冷やされていく。


それと同時に頭も急激に冷えていく。



『(私、とんでもないことをしてしまったんじゃ・・・・?)』


せっかく翔くんと楽しくデートしてたのに。


翔くんを傷付けて、何がしたかったんだろう。



「あれ、そういや荷物は?」

『・・・・・翔くんの所に置いてきちゃった』

「あー・・・翔くんなら届けてくれるかな?・・・・まぁいいや」



いつから智はこうしようと思ってたんだろう。


少なくとも、付き合い始めたころは違うはず。




“俺は心の底から二人のこと祝福してるから”



あの言葉は嘘?



“みつきは・・・どんな俺でも愛想尽かさず傍にいてくれる?”



あれは、これのことを言ってた?



「・・・・明日、一緒に営業部に行こっか。んで、一緒に謝ろう」

『え・・・』

「どうせ俺が一人で謝りに行くって言ったってついてくるでしょ」

『・・・・うん』



怖い。


明日になるのが、



翔くんの顔を見るのが、



本当に怖い。



「・・・薫のこともさ、いつかちゃんと話すから。俺の手を取ったこと後悔させないから、だから、」


智は振り向かないまま、ただぎゅっと手を強く握った。



「・・・・・俺から離れないで」


泣きそうな声に、私はただ「うん」と小さく返事するしかなかった。



この人は今日までどれだけ傷付いたんだろう。

どれだけ我慢してきたんだろう。

どれだけ一人で抱え込んでいたんだろう。


そう考えるとこの手を離してはいけないと思ったし、



今にも壊れそうな彼を放っておくことなんてできなかった。



.









.









.




『うわっ!?』


翌日、会社のエレベーターの前で思わず声を上げてしまった。

隣の智は「静かに」と人差し指を唇に当てている。


いやそれどころじゃないんだって!



『うう・・・』


何故か、松本くんからの着信が何件も入ってる。


じょ、情報が早いな・・・・。



営業部に行ったら確実に殺される気がしてきた。



「A、大丈夫?めちゃくちゃ震えてる」

『・・・・っ、大丈夫・・・』



ごめんなさい、って謝らなきゃ。


決して翔くんのこと嫌いだとか、どうでもいいとかじゃないの。



・・・・でも、翔くんからしたらそう取れてしまう。


どう説明したらいい?





「・・・・A、着いた」



ぐるぐると思考を巡らせる私の目の前には、『営業部』の文字。


・・・吐きそう。

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nao(プロフ) - 主人公も智君も最低ですね。翔くんと別れてほしいです。 (3月31日 12時) (レス) id: 3ab06130a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みかづち | 作成日時:2020年3月30日 22時

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