理想と真逆の人 2 【JN】 (ページ33)

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◆ ページ33

SJ「確かに、Aは確かに俺の恋人としての理想とはと真逆かもしれない」

SJ「でも俺はAといると、すごく楽しいし、アイドルじゃないキム・ソクジンでいられるから」

SJ「それにさぁ、自分は地獄に堕ちてもいいから、俺の幸せ押し通そうとするくらい、俺を愛してくれてる人は、親兄弟とメンバー以外は、Aくらいだよ」

SJ「それって、俺の理想以上の人だよね」

これなんて、

満塁ホームランか、

ブザー直前に放たれたスリーポイントシュートなの？

どっちにしろ逆転もしくは、

幸せな人生の延長戦の始まりなんですけど？

『…今、死にたいっ！絶対今死んだら絶頂のまま私の人生終えられる…え、この後が怖いんだけど。この先これ以上の幸せあるの？ないよね？え、あるんですかオッパ？』

首根っこ掴んで揺すったら、私の両手掴んで引き寄せて、額を合わせてすごく怖い顔で唸られた。

SJ「あるに決まってるだろ、何そのネガティブな思考のループ、ウザいからストップ。逆に何が今後の幸せなのか５つ考えて？教えて。端からやるから、そしたらAどうなんの？絶頂の先って、何？」

絶頂の先って。

そんなの、想像していいんですか？

SJ「ヤァ何その顔。嬉しいの？泣くの？まあ、どっちでもいいけど、ほら早く」

SJ「教えて、Aの幸せな未来」

涙で世界が溢れそう。

でもこの視界が晴れたら、私の返事を待つ愛しい人に、なんて返事をしようかって。

幸せな悩みを抱きながら、私は口を開いた。

『ジニオッパ、お願い…』

おわり。