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「へぇ、どんな風に？」
Y「話しかけたら返事をしますが、それ以外はほんと、まるでアンドロイドみたいにずっと、ずーっとパソコンの前を動かないんです。淡々と仕事して、うちのWebサイト最近アクセス増えたのとか、オンニがデザイン企画してテコ入れしたからだって話で。他にも色々、事務所の売上につながることしてるみたいで」
「よく喋るね、君」
Y「あっ…ごめんなさい、オンニにいつも言われるから、なるべくお客様の前ではニコニコ笑うだけにしてるんです…けど、ソクジン様は」
顔を上げて、そのあどけない顔の中に、きらっと好奇心の色がきらめいた。
Y「オンニの、好きな人だから」
Y「オンニは認めないんだけど、皆わかってるのになぁ…もどかしくて。ソクジンさん、なんとかなりませんか？」
めちゃくちゃ面白いじゃん、この子。
「なんとか、したいんだけど。Aが電話取らないからさ。困ってて」
正直に言ったら、おぼんひっくり返すんじゃないかって勢いで肩がきゅっと上がって、一瞬満面の笑みで「キャー」のキの口するから、とっさに俺が人差し指で「シー」ってしたら、ぴしっと真っ赤になって固まった。
Y「…たいへん、しつれいいたしました…なんかオンニがソクジン様に思っていただけてるんだって、それってすごく…ロマンチックで素敵です…」
なんつー口の滑りがいい子なんだろうって思いながら、俺は思わずクスクス笑ってしまった。
レベルアップちゃんはヨンエちゃんというらしい。
俺は彼女を捕まえたら渡そうと思ってたカトクのID書いた紙を渡して、そこに連絡をお願いした。
ちゃんとヨンエちゃんにはこれが使い捨ての携帯からの捨てカトクIDだって伝えて、漏洩とかあっても責めないし訴えないってことも伝えて。
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作者名：フネ55
| 作成日時：2023年5月17日 13時
