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その、最中のこととか、記憶が戻ってからしか思い出せないけど、結構濃厚なことしましたね。
あとジンさん、ベッドだとものすごくサディスティックな感じ強めなんですね。
SJ「ねえ？ほら不思議なこと、だらけじゃない？」
私が困り果ててるの見てるくせに、追求の手緩めない今も、そんな感じだから。
『…ソウデスネ…』
か細くそう答えつつ身体の奥が熱くなって、じわじわっと発 情してって、焦ってる。
あれあれ？
おかしいな。
ジンさんの言う通り、私、昨日は確かにその手が怖かった。
同じ男性ってだけで、ジンさんじゃなくても皆怖かった。
でも、なんでかな。
つい今、ふきん握らせてくれる時に私の手に触ってったし、今朝のやりとりの距離の近さだって。
怖いと思っておかしくないくらい、近いのに。
ジンさんは、平気。
平気な自分が、なんだか嬉しい。
そう思ったらなんだかちょっと落ち着いて、ふきんを顔から下ろして、ジンさんのことちらっと見たら、唇ぷっと突き出した不満顔だよ。
さすがのトップアイドル。
あざといくらいのかわいいさで、ほっこりしちゃう。
『ジンさん、ごめんなさい私、今聞かれたこと端から思い出せないから、一つずつ質問してください』
SJ「記憶力皆無なの？」
顔かわいいのに、口が辛辣すぎてノータイムで吹き出した。
ケラケラ笑った私に、ジンさんもくすって口元緩めて、優しく笑ってる。
なんでかな、ジンさん。
昨日、私の全部を見たはずなのに。
自分で言うけど、メンヘラだよ私。
あと、酔うとたぶん人格ガチで変わる私。
それと関係なく、ベッドでビッチな私。
見たでしょ？
なのに。
SJ「しょうがないなあ、ちゃんと答えてよ？」
全然変わらないジンさんだから、平気なのかな。
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作者名：フネ55
| 作成日時：2023年5月17日 13時
