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シズクの言葉に、ぴたりとカラスを撫でる手が止まる。
黒い髪と黒い目、そしてスーツの特徴なんていくらでもいる。妙にひっかかるのは�猗�人�瓩良�分だ。
「じゃ、俺調べ物があるから」
「調べ物？」
「ウボォーにちょっとしたトラブルがあってね、それの解決のためにノストラードファミリーの情報が欲しいんだ。シオンはもう見たからわかるだろ？」
「何となくは」
何も出来るのは視覚の共有のみで、聴覚や嗅覚といった他の五感まではリンク出来ないのだ。
珍しくこちらに太刀打ちできる能力者がいたらしい。
「…攫われたのはたまたま油断していたとか、それなりの理由の結果でしょう。きっと明日にはここを発てるようになりますよ」
「油断禁物って俺からも言っておくよ、じゃあね」
続く
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