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しばらくして、シャルナークたちがアジトに戻ってきた。彼の肩に乗っていたカラスはシオンの肩に飛び、ひと仕事終えたことを褒めてと言わんばかりに頭を擦り寄せる。
｢カァ｣
｢よしよし、お疲れ様でした。また明日お願いしますね｣
｢クァー｣
｢団長、ちょと報告したいことあるね｣
｢なんだ｣
本から顔を上げ、フェイタンに目をやる。口ぶりからして少し訳がありそうだ。
｢ワタシたちから逃げきた奴が1人いたよ、もしかしたら厄介なことなるかもしれないね｣
｢俺の念弾から上手く逃げたんだ。身のこなしや落ち着き具合からして同類だぜ｣
｢ふむ……特徴は？｣
｢黒髪と黒い目、それからスーツ。美人だったよ｣
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