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半ば反射的に床を蹴り、閉まりかけていた扉に体を滑り込ませるように廊下に出た。近くの階段に跳ぶなり扉と一瞬前までいた床が穴だらけになる。


踊り場の窓は小さめだが人が出られないほどではなく、開けるのも惜しいと突き破り外に出た。


高さはあれど無問題。リボンを街路樹に引っ掛けて静かに歩道に降り立つとそのまま駆け出した。無論カラスに注意して。


━━━━━━━━━━━━━━━


｢逃げられたね、掠りもしてないよ｣


｢ただもんじゃねえな、帰ったら報告しとくか｣


｢面倒なヤツ取り逃したよ｣

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作者名：クヴァール x他1人 | 作者ホームページ：なし  
作成日時：2023年12月25日 19時

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