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｢お生憎サマ、手は打てあるよ｣
｢あとはお前だけだぜ｣
｢見りゃあ分かるさ｣
ヒサメが盾にしていた死体はとうにボロ雑巾になりかけていて、替わりはいくらでもあるがそれらを手に取るより念弾の方が早いのは明らかだ。リボンで弾けば安全だが 早々に手札を明かすのは念使い相手にハイリスクだろう。
相手がどう見ても裏社会に生きる人間なら尚更 後者は避けたいところである。
｢人間をミンチにできるレベルの弾、見事だと思うぜ。俺はせめて五体満足で死にたいんだがな｣
｢ほぉ、念が分かるのか｣
｢なおさら生かしておけないね｣
｢……今のナシにできねぇか？｣
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