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｢良かった、“ドール”が欲しいなんて言い出したらどうしようかと思ったよ｣


｢子供じゃありませんもの、我慢くらいできます｣


｢欲しいには欲しいんだ…｣


ひとまず物欲の比重は“緋の目”に傾いているようで何よりだ。しかしさすが兄妹と言うべきか、1度欲しがったものは決して｢要らない｣とは言わない。飽きて売ることは多々あるが。


｢珍しく可愛らしいもの欲しがてるね、シオン｣


｢“ドール(お人形)”じゃないよ。人間の方。知らない？｣


｢…とうとうそこまでいたか｣


｢どういう意味ですか｣

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作者名：クヴァール x他1人 | 作者ホームページ：なし  
作成日時：2023年12月25日 19時

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