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「あーあ、試合見たかったなぁ…」
白「でもしょうがないよ、不可抗力」
「そうなんだけどさ…」
私達は今、帰りのバスに揺られている。
試合は見れなかった。
国見が伝え忘れてた今日の練習試合の相手校はまさかの我らが烏野高校バレー部だった。
それで変な勘違いされても困ると、そそくさと帰ってきたのです。
キャラメル渡しただけで終わったし。
物足りないわ、うん。
白「そういやさぁ」
「んー?」
白「青葉城西の主将いなかったよな」
「…そういえばそうだな」
白「岩泉さんの上につく人か…どんなだろ」
「すっごいお堅い人か、すっごい軟派な人か」
白「あながち間違って無さそう」
「そうだね」
学校に着くまで今日あったことを話しながら笑いあった。
このバスが家の近くまで行くなら楽なんだけどあいにく反対側に行ってまう。
祐樹の家は私の家の真逆だからバスで家の前まで行けるらしい、ちくせう。
お、次学校前か。
「じゃあ次降りるわ」
白「おー」
「また明日なー」
白「不良に絡まれるなよー」
「大丈夫大丈夫」
白「変質者に襲われるなよってそれは無いか、可愛くないし」
「え?なに?死にたいって?」
白「安心しろって!襲われねぇーよ、可愛く無いから」
「バルス」
いつも通りくだらない茶番をやり、バスを降りた。
見えなくなるまで後ろ向いて手を振り続けてるアイツは犬属性だと思った。
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作者名:sk.y | 作成日時:2015年1月10日 18時