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やっと着いた(徒歩30分)
校庭に入ろうとしたところ、1人の少年がこちらに気づき、叫んだ。
?「おはよー!ツッキー!!!」
ツッキー…?
周りを見渡すが私と蛍以外はまだ見えない。
私はそんな愛称で呼ばれる要素がない。
ってことは…
月「うるさい山口」
山「ごめんツッキー!」
こ、こいつが…ツッキー…?
「ぶはっ…」
月「(睨)」
似合わねぇwwくっそwwww
吹いたら睨まれちったぜ。
山「ツッキーどうしたの?」
月「うるさい」
このとき前のやりとりが面白過ぎて背後から近づいてきた男に気付けなかった。
?「なーにニヤニヤしてんの?」
と言い、背後から覆いかぶさってくるのは白銀祐樹[シロガネ ユウキ]。
手短に紹介しよう、コイツは中学んときに同じ部活だった同級生で今は同じクラスだ。
そしてはっきり言おう、イケメンだ。
だがモテない。
それはコイツが度を越した趣味を多々持っていることが原因だ。
中でも音ゲー、サバゲー、FPS、二次元は多くの女の子に引かれる原因となっている。
そしてコイツ自身、「俺は二次元のキャラと結婚するから(真顔)」と言っている。
楽しそうでなにより。
白「はよー」
「はよー。早くない?」
白「悪夢にうなされて起きたら怖くて寝れなくなった」
「女子か」
白「Aは?」
「一人暮らし始めるって言ったじゃん?そんで引越したばっかだからなかなか寝つけなくて」
本当は蛍の朝練の時間に合わせて早く来ただけなんだけどね。
いつの間にかこっちを見てた蛍に『あれのどこが寝つけないになるの?』と冷たい目線を送られた。
朝聞いた話、相当早く寝落ちしたらしい。
蛍はリビングからベットまでわざわざ運んでくれたらしい、感謝ですね。
っていうか、それより…
「暑苦しい。離せ」
白「なんだよ、照れんなって」
「お前なんかに照れるかっての、ヲタク」
白「ヲタク言うな」
「離せロリコン」
白「泣くぞコラ」
そんなことを言いながら離す気がないコイツ。
「お前のその無駄なイケメンフェイスのせいで私が可愛い女の子にまた目ぇつけられたらどーすんだよクソが」
白「俺が助けてやるって」
「なにそのキメ顔。てか大元の原因のお前が言うなよ。」
可愛い女の子に睨まれるのは精神的にくるんだよね。
大抵はコイツの本性を知ったら萎えて興味無くしてくれるから、ほんの1ヶ月程度の我慢で済めばいいが…
白「んー?((ニコニコ」
殴りたい、この笑顔。
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作者名:sk.y | 作成日時:2015年1月10日 18時