【7】side.M ページ7
俺には尊敬、いや、
好意を抱く人が居る。
でも、それを素直に表に出せないっていうか、恥ずかしくなるんだよ。
その好きな人の名前は櫻井翔くん。
ニュースキャスターをやる翔くんも番組を仕切る翔くんも、映画やドラマで活躍する俳優の翔くんも、嵐の翔くんも俺が真似が出来ないくらい、全てがカッコいい。
翔くんが映る雑誌を眺めては、その整った綺麗な顔を指で擦る。
全てが好きだ。
翔くんの全てが好きだ。
ああ、翔くんが俺の翔くんになったら…。
『翔くん、お仕事、お疲れ様！今日もカッコよかったなぁ。』
『うん、潤、ありがと///// 今日も見てくれていたんだね。』
俺の妄想が広がる。
これが現実なら、良いなぁ。
でも、現実は違う。
俺の妄想はあくまで理想であって、現実はそう甘くは無い。
実際、翔くんは、リーダー、大野さんと付き合っている。
俺に振り向く事は多分、無い。
「松潤、どうしたの？」
相葉さんとの雑誌の撮影。
相葉さんは天然だけど、怖いっていうか、敏感な所もある。
相葉さんは気付いている。
俺が翔くんの事が好きだって…。
「相葉さんは何で翔くんと別れたの？」
「それは…松潤には関係の無い話だよ。」
メンバーだけど、こういうプライベートの話は共有する事が出来ない仲って事か…。
いつの間にか見えない隙間が出来上がっていてその隙間を埋めようとはしなくて、それが深くなっているのを見て見ぬフリをするしか無くて俺は嵐のメンバーとして、その隙間を繕いたくて、どうにか埋めたくて…いや、そんなのは上部だけのもので、本当はただ、何故、相葉さんと翔くんが別れたのかを知りたいだけ。
嵐としての関係性よりも、恋愛、プライベートの二人の事を知りたい気持ちの方が上回ってしまう。
「松潤、嵐って可笑しいグループだね。」
「えっ？」
「ううん。何でも無いよ。」
本当は聞こえてるよ。
可笑しいグループだろ？
そんなの俺が翔くんへ特別な気持ちを抱いている時から自覚しているさ。
相葉さんだって、翔くんと付き合っている時から知っていたんだろ？
今更、改まって可笑しいだなんて、そっちの方が可笑しいよ。
嵐って、みんながみんな、可笑しいグループなんだよ。
それでもいいんだよ。
俺はその可笑しさよりも、翔くんへの気持ちの方が大切なんだよ。
「翔ちゃんの事は諦めた方がいいよ。」
相葉さんは全てを知っているような口調で、俺にそう告げた。
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山風無限(プロフ) - 白恋悠宇さん» 一応、もう一度、コメントを返させて頂きます。ありがとうございます。なるべく、早く続きを書くつもりなんですが、忠実に再現したり、嵐さんのメンバーの設定とかもあるので、月一かニ位のペースになりますが、宜しくお願いします。 (2016年5月27日 0時) (
レス) id: 2ea08a95cc (このIDを非表示/違反報告)
白恋悠宇 - 続き期待してます！ (2015年3月1日 17時) (レス) id: dd0cd03f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限
x他1人 | 作成日時：2015年3月1日 17時
