【5】side.S ページ5
ニノは鋭い。
俺はビクビクした。
核心に迫られるって思った。
でも、優しいから、踏みとどまって俺の気持ちを尊重してくれて、なおかつ湿布まで貼ってくれた。
ニノの優しさを感じているからこそ、複雑な気持ちになる。
ニノと息の合ったコンビネーションで雑誌の撮影を終え、飲みに誘われる事もなく、今日は素直に帰宅。
「ただいま。」
あれ？
智くん、居ないのかなぁ？
まあいいや。
それなら、俺は明日のドラマの撮影に備えて台本を再確認して早く寝よう。
「…ッ。」
何だろう。
智くんが居ないからかな？
集中力が切れやすくなっている。
いや、これを智くんの所為にするなんて俺は最低だな。
ページをめくる度、気分が落ち着かなくなって汗が滲み出てきた。
「ただいま〜♪」
智くんが帰ってきた！
声の調子的に飲んできたな…。
俺は智くんに報告してから飲みに行くというのに、智くんは俺には何も言わない。
俺に対する約束、いや、束縛だけが酷いよ。
「しょ〜くん、お帰りのキスして？」
「ハァッ！？な、何だよそれ。」
「しないとお仕置きするよ？」
「わ、分かったよ…。」
俺から智くんの唇に軽いキスをするつもりで重ねれば、智くんは俺の後頭部を抑え、舌を口の中に入れ、長い長いディープキスをする。
「んぁっ、あっ/////」
お酒の匂いが漂って思考回路がショートしそうになる。
智くん、相当、飲んでいるな…。
「ん？手ぇ、ど〜したの？」
「さ、智くんが…て、手錠をかけたから…それで…い、痛めた…。」
「朝は湿布なんか貼ってなかったよね？誰から貰ったの？」
「その…ニノに貼ってもらいました。」
素直に言ったら許してもらえるだろうと思って俺は嘘偽りなくニノから貼ってもらった事を告白した。
すると、智くんは俺の腕を掴み、湿布を強引に剥がした。
「な、何するのっ！」
「俺が貼る。ニノなんかに触らせるもんか。」
「智くんはニノの善意を踏みにじるの？」
そう問いかければ、智くんの目は鋭く冷たくなり、酔いが覚めたかのような雰囲気すら、感じられる。
「じゃあさ…翔は誰のもの？」
「そ、それは…。」
「俺のものだよ。翔なら、分かる筈だ。だから、翔の腕も俺のもの。翔に触れていいのは俺だけ。分かるよね？」
ああ、また間違えた。
智くんを狂わせる方向へ、また導いてしまった。
「でもっ！ニノはメンバーっんんっ！」
俺の口は止まらない。
でも、それを塞ぐように抑えつけるように智くんは俺の唇を奪った。
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山風無限(プロフ) - 白恋悠宇さん» 一応、もう一度、コメントを返させて頂きます。ありがとうございます。なるべく、早く続きを書くつもりなんですが、忠実に再現したり、嵐さんのメンバーの設定とかもあるので、月一かニ位のペースになりますが、宜しくお願いします。 (2016年5月27日 0時) (
レス) id: 2ea08a95cc (このIDを非表示/違反報告)
白恋悠宇 - 続き期待してます！ (2015年3月1日 17時) (レス) id: dd0cd03f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限
x他1人 | 作成日時：2015年3月1日 17時
