【32】side.A ページ32
もう空気が違う。
俺の知るリーダーは居ない。
「リ、リーダー、落ち着いて？」
「そうですよ、大野さん。冗談ですよ。いつから、冗談が通じなくなったんですか。」
「勘弁してよ、大野さん。」
ニノと松潤もヒヤヒヤしていた。
滅多にそう怒らないリーダーがイライラしているんだからね。
すると、翔ちゃんが耳を塞いだ。
体がガクガクと震えている。
「翔ちゃん？」
「…や、やめてっ…。」
「翔っ！」
リーダーが駆け寄り、翔ちゃんを抱きしめる。
「翔、ごめんな。怖かったよな。」
「…んぁっ/////」
翔ちゃんにそう言って諭した後、リーダーは翔ちゃんの口を塞ぐようにキスをした。
「我々は何を見せつけられているんですかね。」
「まぁまぁ、ニノ。翔さんだって疲れてるんじゃないか？」
これって、もしかして、翔ちゃんの「アレ」が酷くなっている？
俺が翔ちゃんと付き合っている時、俺の隣に居る翔ちゃんの雰囲気がいつもと違う時が多々あった。
少し怪しげな雰囲気を漂わせているが、声色も発言内容も俺への愛があった。
俺の肌感は嘘じゃないかと思っていたけど、リーダーと付き合ってから、その雰囲気になる事が俺の時よりも増えた気がする。
・
・
・
ニノと松潤が先にメイクに行って、楽屋に残ったのは俺ら三人だけど、翔ちゃんはリーダーの膝を枕にして寝ている。
「リーダー、ちょっとだけいいかな？」
「何、相葉ちゃん。」
冷たい視線。
本番とのギャップに俺は怖気付きそうになる。
「その…翔ちゃんの事なんだけど…。」
「大きな声で話さなければ、起きないだろうから、言っていいよ。」
「翔ちゃんはストレスに敏感なんでしょ？さっきの時だって、もめていてザワザワした空間に耐えられなくなって、耳を塞ぎ込んだ。それに最近、別人みたいな雰囲気を感じるんだけど、どうなの？」
「ふふっ、相葉ちゃんは翔の事になると妙に敏感になるね。未練がましいよね、ホント。はっきり言わせてもらうけど、翔の事、気にしなくていいよ。いつも通りだから。」
「い、いつも通り？何、言ってるの。ねぇ、さっきの翔ちゃんがいつも通りな訳ないじゃん！」
俺はリーダーの目を見据えて言うけど、リーダーの表情は変わるどころか、更に冷たくなっている。
「…心配し過ぎなんだよ。翔を守るのは俺だけで充分なんだから、スルーしてくれないかな？」
リーダーは独占欲の塊だね。
翔ちゃんが関わると更にそれが強くなる。
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山風無限(プロフ) - 白恋悠宇さん» 一応、もう一度、コメントを返させて頂きます。ありがとうございます。なるべく、早く続きを書くつもりなんですが、忠実に再現したり、嵐さんのメンバーの設定とかもあるので、月一かニ位のペースになりますが、宜しくお願いします。 (2016年5月27日 0時) (
レス) id: 2ea08a95cc (このIDを非表示/違反報告)
白恋悠宇 - 続き期待してます！ (2015年3月1日 17時) (レス) id: dd0cd03f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限
x他1人 | 作成日時：2015年3月1日 17時
