【4】side.N ページ4
私には好きな人が居る。
しかも、メンバー。
名前は最年長でかつリーダー、大野智。
でも、大野さんは、私をちゃんとは見てくれない。
私がふざけた場合、私のおふざけに付き合わされていると言っても過言では無い。
私は知っている。
大野さんが翔さんだけを特別な想いで見ているのを…。
だから、私の恋は報われない。
翔さんが羨ましい。
この嫉妬は一生、消えない。
でも、メンバーに対し、黒い感情を抱くのは正直、良くないから抑えるしか無い。
翔さんは以前、相葉さんと付き合っていて、大野さんの恋も報われないと思っていた矢先、二人は別れ、チャンスだと思った大野さんは翔さんに猛アタックして付き合い始めた。
大野さんの恋が結ばれ、大野さんは翔さんと本当の意味で夫婦的な関係性になった。
今日は翔さんと二人きりでの雑誌の撮影、一足早く、楽屋に入った私。
その数分後、翔さんがやって来た。
「おはよう、ニノ。」
「おはようございます、翔さん。」
ゲーム機の画面を横目に、翔さんはソファーに座ると新聞を読むかと思えば、腕をずっと摩っていた。
「翔さん、腕、大丈夫ですか？」
「あっ、だ、大丈夫…気にしないで。」
翔さんは弱々しそうに笑って誤魔化そうとしたけれど、大野さんや相葉さんは誤魔化せたかもしれませんが、私の目は誤魔化せませんよ？
「大野さんと上手くいってないんですか？」
「えっ！？」
図星ですねぇ。
翔さんって、意外と顔に表れるっていうか、分かりやすいですね。
「そんな事、無いよ。それにただ、俺が怪我しただけだし、智くんと上手くいってないなんてニノの勘違いだよ。」
「ふ〜ん。怪我ですか…。まぁ、深く追求はしませんから、安心して下さい。ただ、撮影に影響があるかもしれませんので、長袖を着た方が良いかもしれませんね。」
「…ふふっ、ニノは優しいね。ありがと。」
「別に///// 撮影が円滑に行く為のアドバイスに過ぎませんから。」
こういう所が翔さんの良さというか、魅力の一つなのかもしれませんね。
翔さんの善の行動をする度、脳裏に浮かぶのは大野さんの存在。
翔さんの性格の良さを大野さんとの恋愛に結びつけたら、余計に悲しくなるだけなのに…。
なのに、私はどうしても考えてしまう。
「湿布、偶々、カバンに入っていたんで付けてあげますよ。」
「何から何まで助かるなぁ。流石はニノだ。」
そう言って微笑む。
そんな貴方だからこそ、私は何も言えないんだ。
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山風無限(プロフ) - 白恋悠宇さん» 一応、もう一度、コメントを返させて頂きます。ありがとうございます。なるべく、早く続きを書くつもりなんですが、忠実に再現したり、嵐さんのメンバーの設定とかもあるので、月一かニ位のペースになりますが、宜しくお願いします。 (2016年5月27日 0時) (
レス) id: 2ea08a95cc (このIDを非表示/違反報告)
白恋悠宇 - 続き期待してます！ (2015年3月1日 17時) (レス) id: dd0cd03f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限
x他1人 | 作成日時：2015年3月1日 17時
