【14】side.M ページ14
翔くんとは不仲。
そんなの嘘だ。
ガセネタを引っ張るのが好きなんだなと思いつつ、撮影に臨む。
相葉さん、ニノ、大野さんと撮影していき、いよいよ、翔くんとツーショット。
何か緊張するんだよな。
翔くんを尊敬しているからこそ、気持ちが上がって妙な距離感が生まれてしまう。
俺は翔くんを拒否している訳じゃなくて、とにかく、翔くんとは良い関係性を築いていると思う。
「松本さん、もっと櫻井さんに寄って下さーい。」
「は、はい。」
すぐ終わるのに、翔くんとやると長く感じて、このまま、終わらなくてもいいかなんて思ってしまうくらい。
でも、翔くんと密着するとドキドキが止まらなくなって、俺が俺で居られなくなるんだ。
「松本さん、もうちょっと…。」
「あっ、は、はい。」
無理だよ。
これ以上、翔くんにくっつけない！
「……ジュン、カメラ見て？」
気を遣ったのか、珍しく翔くんから俺に近づいてきたのだ。
この距離は俺もファンも興奮する距離感で…頭がパンクしそうだよ！
「凄い良いですっ！ありがとうございました！」
「あ、ありがとうございます…。」
「ふふっ、ジュン、褒められたね。」
褒められた。
翔くんも満面の笑みを浮かべていて、俺に緊張なんかしてない。
俺をストレートに受け入れてくれたんだ。
「翔くん、ありがとう。」
「ん？ボク、ジュンに感謝されるようなコトをしたかなぁ？ふふっ、次はサトシクンとだから、ジュン、申し訳ないんだけど、サトシクンを呼んできてくれないかな？」
「う、うん。」
優しい。
翔くんのそういう優しさが俺を更にドキドキさせるんだ。
俺はメンバーの楽屋に向かう。
その途中、ふと頭に浮かんだのが、翔くんの俺の呼び方だった。
翔くんに「
でも、嬉しかったなぁ。
「…潤かぁ。ふふっ…大野さん、次、翔くんと撮影だよ。」
「やったね、翔くんとだ。ふふっ、松潤、嬉しそうだけど、良い事でもあった？」
「…ううん、何でもない。」
流石に「翔くんと距離感が近くてドキドキしてた」なんて俺の性格上、言えない。
「何でもない」という台詞の便利さを改めて痛感した。
俺はこっそり大野さんと翔くんの撮影を覗いていた。
流石は「夫婦」って感じ。
俺と撮影した時とは違う雰囲気が漂っていて、こっちまで癒されていく。
翔くんの笑顔…やっぱり、綺麗だ。
俺にも大野さんと同じくらいの翔くんの笑顔が見れたらなぁ。
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山風無限(プロフ) - 白恋悠宇さん» 一応、もう一度、コメントを返させて頂きます。ありがとうございます。なるべく、早く続きを書くつもりなんですが、忠実に再現したり、嵐さんのメンバーの設定とかもあるので、月一かニ位のペースになりますが、宜しくお願いします。 (2016年5月27日 0時) (
レス) id: 2ea08a95cc (このIDを非表示/違反報告)
白恋悠宇 - 続き期待してます！ (2015年3月1日 17時) (レス) id: dd0cd03f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限
x他1人 | 作成日時：2015年3月1日 17時
