【13】side.S ページ13
何で…俺を捨てるの？
「俺は翔が嫌いだよ？」
息が苦しい。
吸いたいのにあると分かっているのに酸素が無いと思えるくらいに！
「すて、捨てないで…俺…独りは…独りは…耐えられないっ！」
もし、智くんに捨てられたら、俺は何処に行けばいいの？
嵐の大野智と櫻井翔、それだけの関係性に戻ってしまうの？
それだけは嫌…俺が、俺が、昔の智くんが良いとか願ったから？
神様は俺を見放すの？
思考が追いつかない。
どうしたら、智くんに捨てられない？
「翔、おいで。」
「さと…くん。捨てない？俺を捨てない？」
「ああ、翔を捨てるなんて、そんな勿体無い事しないよ？俺は翔を愛してるんだから。」
「何で…何で嫌いって！」
「冗談だよ。翔の事は大好きさ。」
良かった、良かった。
「大好き」と智くんは言ってから、後ろからギュッと俺を抱きしめた。
温かい…智くんの温もり。
それを感じた時、俺の目から自然と涙が溢れ、頬を伝った。
「翔は、俺が好きか？」
俺はコクリと何度も頷く。
ズキッと頭に痛みを覚える。
智くん、どんな罪も罰も受け入れるから…俺を捨てるのだけは止めて…。
智くんを愛してるから、どんな智くんも受け止めてみせるから…だから！
「翔？」
「…好きだよ、サトシクン。」
どんなサトシクンも…
ボクなら…愛せるよ。
・
・
・
目が醒めると俺はベッドで寝ていた。
腰が痛い。
頭も若干、痛い。
それに昨日の記憶が朧気だ。
俺、智くんに捨てられるのが怖くて、それで…。
「ん…おはよう、翔くん。」
「…おはよう、智くん。俺、昨日…。」
「昨日の翔くん、物凄く激しかったなぁ。とにかく、ヤバかったよ。楽しかったなぁ。思い出すだけで興奮するよ。可愛い翔くん。俺のだからね？」
「そんなの……覚えてない。智くんのモノなのは分かってるけど…昨日の記憶は…。」
何でこんなに覚えてないんだろう？
「翔くん、今日は嵐全員での仕事だからさ、準備しないとね。」
「あっ、うん。」
脳を覚醒させ、俺は着替える。
初めてだ。
こんなにも覚えてないなんて…。
「翔くん、朝ごはん、どうぞ。」
「…ありがとう。」
こういう日もあるのかな？
俺はそう思いながら、智くんの美味しい朝食を食べた。
「おはようございます、翔さん。大野さん。」
「おはよう、ニノ。」
「二人ともお盛んですね。」
「は、恥ずかしいから、やめろよ〜/////」
ニノが一番早く来ていて、俺らを見てそう言った。
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山風無限(プロフ) - 白恋悠宇さん» 一応、もう一度、コメントを返させて頂きます。ありがとうございます。なるべく、早く続きを書くつもりなんですが、忠実に再現したり、嵐さんのメンバーの設定とかもあるので、月一かニ位のペースになりますが、宜しくお願いします。 (2016年5月27日 0時) (
レス) id: 2ea08a95cc (このIDを非表示/違反報告)
白恋悠宇 - 続き期待してます！ (2015年3月1日 17時) (レス) id: dd0cd03f21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山風無限
x他1人 | 作成日時：2015年3月1日 17時
