大好きだった。【すとぷり】【るぅと】

t h i r t y - t w o ページ32

『…』





私は一人で新幹線に乗り、


仙台へ戻った。





不思議に龍くんと別れた事に


悲しくない。



後悔もない。





しかし、明日暇だな…せっかくバイト休み取ったのに。




あ、そうだ。帰ったらここちゃんの電話しよ。









『もしもし、ここちゃん？』



21時ぐらいに家に着いた。着くや否や、ここちゃんにかけた。彼女はいつもみたいにすぐ出た。



こ「やー、Aちゃん！どしたー？」



『明日、ランチ食べにいかない？』



こ「Aちゃん、龍くんとお誕生日会するんじゃなかったっけ？」




『…別れたんだよ』




ここちゃんは黙り込んだ。



こ「わかった、じゃあ明日の11時！駅であお！」



さっきの私の一言の触れず、そういった。いつものハイテンションな声で。



触れない方がいい…的な事を思ったのかな？




まあ、とりあえず、明日することができてよかった。

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