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とうとう時間だ。



スタッフさんにメイクとかを最終確認してもらい、ステージの袖に向かう。

僕の少し前ではジェルくんとなーくんが待機する。

今回のライブではGO GO CRAZYをはじめに歌うから、彼らが最初なのだ。


そんなことを考えているうちに、聴き慣れた曲が流れ始める。



そして、ジェルくんの「Are you ready?」



後に続く歓声。



その中にAがいたらいいな。







そして数秒後、残りの4人もステージに上がる。



サビが始まるのと同時に、ステージがぐんと明るくなる。



全「Go go crazy, 君に本気ー!」


僕らのライブが始まった。




歌いながら、僕は観客席を探す。



割と視力良い方だから、探せるといいな…



まあ、探すのとファンサの目線は同時にできるから一石二鳥だな (腹黒)



そして、そんなことをしているうちに2曲目。



僕は言い聞かせる。



Aが来るわけない、ってこと



だけど、あの観客席のどこかにAがいる



そんな感じが何故かした。



だからソロ曲の部が始まったのと同時に、音響さんにいう。



る「すいません、今更ですが僕のソロ曲弾き語りでもいいですか…?」


音「あ、弾き語りですか。音源の準備もいらないですし、オッケーですよ」


る「あ、ありがとうございます!」


急いで楽屋に戻り、ギターの最終練習を始めた。


今日はイノコリ先生を歌う予定だった。


でも、Aが見てるとしたら


聞いて欲しかった曲があった



それは僕の弾き語りの「たばこ」









気づいてら、僕の番だった。



用意されたマイクと椅子の方へ向かう。




ファン「えーーー!るぅとくん弾き語り!?!?」


ファン「やばいやばい死ぬかも」



そんな声も聞こえる。



そして、曲を弾き始める。



る「昨日の夜から…」



練習はあまりしてないのに、すらすらと曲が流れていった。



そして終盤。



る「もっとちゃんと君を見てれば、もっとちゃんとって



今更気づいても


もう遅いよな」



A、ごめんね



僕の自己中な考えでAを悲しくさせて




ごめんね。



もう、遅いよな



でも、ごめんね




この想いだけでも、君に伝えたい。







そんな思いを込めて歌って、



弾き終わった時、




僕は観客の方を見た。



最後の目があったのは




色白で茶髪の女の子



くりくりとした目と



優しい表情



間違えなく




Aだった。

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りぃ@天使様(プロフ) - かえでさん» 了解!! (2019年11月21日 19時) (レス) id: ab188d45cb (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - りぃ@天使様さん» りぃさんまたコメントありがとうです!続編書くんで是非みてみてください! (2019年11月21日 19時) (レス) id: baaca1cebf (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - mimu1029さん» はーい!続編作ったんで是非みてみてください! (2019年11月21日 19時) (レス) id: baaca1cebf (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - 蓮華さん» 具体的にこの所が好き、って教えていただけるの本当嬉しいです!ありがとうございます! (2019年11月21日 19時) (レス) id: baaca1cebf (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - 黒雪さん» こんにちは!作ったんで是非見てみてください! (2019年11月21日 19時) (レス) id: baaca1cebf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かえで | 作成日時:2019年11月7日 20時

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