FitnessClub JSB 3

どっちと付き合うつもりなん？ ページ5

A今JSBに来ました!今日直人さんお休みですか?
直人そうだよー。久しぶりだから家の掃除がんばった
Aそれじゃ休みになってなくないですか?笑
直人そうなんだよー……なんなら仕事の日より疲れてるかもしれない





休憩エリアに座って
直人さんとLINEしていると楽しくて、
ついくすっと笑ってしまう。

すると後ろからいきなり
「楽しそうやな」と声をかけられて、
心臓が止まるかと思った。



「健二郎！びっくりしたー！」

「お前、いつの間に直人さんと
LINEするようになってんねん」

「え、見たの？
人のスマホの画面覗き込むとか最低」

「覗き込んでへんわ！
ちらっと見えただけじゃ！」



慌てて否定した健二郎が、
私の隣にどかっと座る。

健二郎はここのスタッフなのに、
仕事中に休憩エリアのソファーに
座ってもいいものだろうか。



「ちょっとくらいええやろ。
そんなことより、どっちにすんの？」

「は？なにが」

「臣と直人さん。
どっちと付き合うつもりなん？」

「いやいや何言ってんの、意味分かんない」



健二郎は突然何を言い出すのだろうか。

臣くんと付き合うとか、
直人さんと付き合うなんて話が
どこから出てきたのか理解できなくて
困惑していると、
ニヤニヤした健二郎が肩を小突いてくる。



「いやあるやろ。
なぁなぁ、どっちかと付き合えって
言われたらどっち？」



そう聞かれて、今までそんなこと
考えてみたこともなかったので
困ってしまった。

だって臣くんも直人さんもかっこよすぎて、
私はまるで釣り合っていない。



「何言うてんねんー。
お前見た目だけはめっちゃ可愛いやんけ。
性格はアレやけど」

「……それ、褒めてんの？ディスってんの？」

「もちろん褒めてる。
釣り合ってないとか言うからやな、
どっちでも正直お似合いやでって
言いたいねん俺は」



そう言われて、
若干ディスられてる気はしないでもないけど
一応褒められたのか、と嬉しくなる。

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