FitnessClub JSB 3

すげーカロリー消費する方法 ページ24

「……あのさー」

「ん？」

「お前、元に戻るまで
ダイエットがんばるつもりなんだよな？」

「もちろん！絶対目標達成する！」

「じゃあ、痩せる前のお前も見ときたいな」



そう言って、臣くんは私の体を離した。

ソファーの背に私を押しつけて
顔を覗き込んでくる。



「……え？」

「すげーカロリー消費する方法が
あるんだけどさ。知りたくない？」

「それは、あの、下ネタ的な……」



臣くんの言いたいことが分かって
慌てて臣くんの胸を押し返す。

するとそれをものともせずに、
臣くんは私の手首を掴んだ。



「ダメ？」

「いや、ダメっていうか、心の準備が、」

「それいつできんの。
待ってたら一生無理じゃね？」

「そんなことないよ！
大丈夫、いずれできるから！」

「いずれじゃなくて、今がいい」

「え、今はほら、まだ映画終わってないし」

「また今度見ればいーじゃん」


そう言った臣くんが、
なんと私の体をソファーから
ひょいっと抱え上げた。

落ちる！と思って慌ててしがみつくと、
笑った臣くんが歩き出す。



「いやいやいや、なに？！
てか重いでしょ？！下ろして！」

「んー、思ったより軽いから大丈夫。
すぐそこだし」



私を抱えたまま部屋を出た臣くんが
別の部屋のドアを開ける。

するとそこは寝室で、
大きめのベッドがあるのが目に入って
ぎょっとした。



「臣くん、ちょっと、同意取ってよ！」

「今から取るよ」



そう言いながら
臣くんは私をベッドに下ろした。

ベッドに膝を乗せて、私の頭を優しく撫でる。



「A」

「……」

「俺のこと、ほんとに好き？」



微笑む臣くんに見つめられて、
胸がドキドキして苦しい。

魅入られたように固まっていると
「なぁ、どっちなの」と甘い声に促される。



「……うん、好き」



苦しい胸を押さえながらそう答えると
そっとベッドに押し倒された。



「俺も。……すげー好き」



臣くんのかっこいい顔が近づいてきて、
くちびるが重なる。

え、同意は？いつ取ったの？と
パニックになっている間に、
臣くんにいいようにされてしまった。

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