FitnessClub JSB 3

不安な気持ちはどんどん出してこう ページ3

スキルミルという、
自力で動かす
ランニングマシンを使って
インターバルトレーニングを行う。

まずは軽い負荷で30秒走り、
30秒の休憩を入れて次は負荷を重くする。

30秒間重いベルトを足で一生懸命押して、
また30秒休憩。

これを3セットやると、
他のトレーニングの比じゃなくキツくて
終わってその場に倒れこみそうになった。



「おっと。キツかったよね、休憩しよう」



私の体をしっかり支えてくれた直人さんが
休憩エリアまで連れて行ってくれる。

息絶え絶えになりながら水を飲むと、
直人さんが私のタオルを差し出してくれた。



「週に1回、これがんばっていこうね。
あとは筋トレ。
負荷をちょっとずつ上げていこう」

「……はい、」



呼吸を整えながら、タオルで汗を拭く。

HIITはキツすぎる。

毎日やれと言われなくてよかった。

それにしても、運動経験がなかった私は
今でも筋トレや有酸素運動をするのが
キツイと思っているのに体は慣れてしまうなんて、
理不尽だ。

こんなにがんばっているのに
もし本当に停滞期が来たらと考えると、
乗り越える自信がない。



「大丈夫。俺がついてるからね。
そういう不安な気持ちは、どんどん出してこう。
いつでも聞くから。
このカウンセリングの時だけじゃなくていいよ。
ここに来た時でも、LINEでもいいからね」

「ありがとうございます……」



直人さんの優しさに慰められて、
ちょっと気持ちが上向く。

ツラくなった時は
直人さんに聞いてもらえばいいのだと思ったら
気が楽になった。

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