＊ ページ43
声を抑えながら、泣く俺をただじっと、背中を撫でてくれた兄貴。数分後、泣き止んだ俺に兄貴が言ったのは
兄「よし。飯食うぞ。母さんが待ってる」
シ「おう」
それから、数日間は実家で過ごしてた。ただ、実家が落ち着くってのもあるけど、多分一番の理由は"あいつらに会いたくない"のが強かったと思う。汚れた姿を見せたくない。あいつらに心配をかけたくない。
"あいつらと離れたくない"
それだけを思ってた。
兄「そーいえば、お前、いつ自分の家帰るんだよ」
シ「うーん。まだかな…」
兄「そうか…。でも、早く帰ってやれよ。きっとあいつら心配してるから」
シ「うん…」
そんな事は分かってる。でも怖いんだ。身体が拒絶するんだ。『男の集団』を。あいつらはそんな事をしないって分かってんのに、どーしても身体が拒絶する。でも、そんな身体とは裏腹に心はあいつらに会いたがってる。早く、あいつらに会いたい…。
シ「…来週さ、家に帰って、あいつらに話してみるわ」
兄「そっか。一人で大丈夫か？」
兄貴に言われて考えるけど、あの事を一人で話すのか…。
…正直言えば、怖い。でも、一番怖いのは、あいつらが俺を拒絶して、離れていく事。
シ「うーん。もうちょっと考えみる。取り敢えず、今日は寝るわ」
兄「おう。おやすみ」
兄貴と別れて、部屋に入る。布団に入ると、疲れいたのか、すぐ寝てしまった。
起きて周りを見渡せば、そこは俺が一人暮らしをしている部屋だった。
シ「あれ？俺いつ、家に帰って来たっけ？
不思議に思いながら、リビングに続くドアを開ける。そこには、メンバーがいた。俺はいつも通りに声をかけた。
シ「おはよう」
そしたら、いつもはダホとかぺけとかが声を返してくれるけど、今日、返って来たのは…
「「何」」
返って来たのは、冷たい視線と冷たい言葉。
シ「お前ら？何言ってんの…」
そう言って、近くにいたダホに手を伸ばすと、「パシッ！」と払われた。
シ「なんで、俺の事避けんだよ…」
ぺ「だってねー？そりゃあさ…」
モ「汚れた人になんか、触りたくないし」
ダ「俺らも、触られたくないしな」
ザ「てか、まずありえないっしょ。男が男に汚されるって」
全「「それな」」
俺は動けなかった。いや、動く事すら忘れてた。どこかで信じてた。こいつらなら俺の事を受け入れてくれるって。そう信じてたんだ。でも、こいつらの口から出てくるのは、そんな俺をあざ笑うかのような言葉のナイフ。
続きます
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 121人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒羅 - 最近シルク受けにハマったけどヤバい、マジで尊いしか言葉が出ないんだが？ (2023年4月17日 0時) (
レス) @page10 id: 366e614d70 (このIDを非表示/違反報告)
れい - リクエストなんですがマサシルの濃いピンクってできますか？ (2020年8月15日 10時) (レス) id: 0c5d739417 (このIDを非表示/違反報告)
みーあ - シルク受け最高！！ (2019年10月14日 18時) (レス) id: 96bbf2f0f3 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - シルクが可愛いです。 シルク受けもっともっとふえろー。 (2019年6月19日 20時) (レス) id: 621ce33513 (このIDを非表示/違反報告)
涼雨 - ダホシルの前までのお話は、感動しました！やはり仲間は大切ですね。ダホシルから読み進めて行こうと思います！ (2018年8月21日 18時) (レス) id: e27816706d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鈴華 | 作成日時：2017年8月15日 1時
