暗殺教室虎と龍 (ページ28)

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暗殺教室　虎と龍（番外編）ページ28

子どもたちとしっかりとふれあい、心に寄り添っていたことを確認した松方園長
　
松方「…文句の一つも出てこんわ…クソガキ共…お前らもさっさと学校へと戻らんか。大事な仕事があるんだろう？」
　皆が笑顔で返事をし、帰ろうするが
虎之助「わりぃがまだこの家は完成じゃねぇんだよ」

松方「…どーいうことだ？」

虎之助「まだ屋根の一部にペンキがぬれてねぇところがある…今からあるやつにやってもらう…」
虎之助は、そう言うと大工になりたいと言ってた少年の前にたった…
虎之助「おい…いくぞ？」

　「え…でも僕…自信ないよ？」

虎之助「やってみねぇとわかんねぇていたろ？」
虎之助はそう言うと自分のヘルメットを被せる

　虎之助「男ならやるだけやってみろよ！心配するな俺が見ててやるから！」
　虎之助はそういって家にはしごをかけ、少年とともに上がっていく…
虎之助「ついたぞ」

「…た、高いよぉ…怖いよぉ…」
子どもには高く感じるだろう…怖がるのも無理もない…下でその様子を見ているＥ組の皆…
中村「さすがにまだむりなんじゃ…」

速水「千葉…大丈夫なの？」

　千葉「…ちょっと行ってくるわ」
千葉もはしごにてをかけて上に上がっていく…
虎之助「おーい大丈夫か？」

　「虎兄ちゃん、やっぱり僕には無理だよ…」

千葉「虎、大丈夫か？」

　虎之助「龍、ヒビっちまって立てなくなったみたいだ…」
虎之助から状況を聞くと千葉はゆっくりと少年の側により、しゃがみこんだ…
千葉「兄ちゃんの言うことよく聞けよ？ゆっくりと深呼吸してみろ…」

虎之助「龍？」
千葉そういうと少年を抱き抱え先端まで移動する…
千葉「落ち着いたら、ゆっくりでいいから目をあけてみろ…」
少年は恐る恐る目をゆっくりと開ける…するとそこに広がっていた景色をみて目を丸くした…
「…すごい…ここからこんな景色みれるんだ…」

虎之助「それがお前の父ちゃんが見てる景色だいいもんだろ？」

　千葉「こーいう景色みれるのも大工の特権てやつだろ？虎」

虎之助「おう♪チビ、落ち着いたか？」

　「虎兄ちゃん…龍兄ちゃん…僕やってみる！」
少年は笑顔で答えた…千葉と虎之助は顔を見合わせ笑った…少年はペンキの塗られていない部分にペンキを塗り始めた…
千葉「うん…ＯＫだな」

　虎之助「でかした！上出来だ！」ﾎﾟﾝｯ
虎之助は少年の頭に手をおき、撫でた…少年は笑顔でうんと答えた…下に降りると皆、虎之助たちのもとへ集まってきた…