今日からうちの子 (ページ10)

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第10話ページ10

マサイによって服を着せられたAは、ぺけたんに呼ばれ胡座をかく足の上へ座る。
ドライヤーを持ち出し、優しく髪を乾かし始めた。

ﾍﾟｹ「やば、髪柔らかすぎ」

ﾏｻｲ「何のダメージも受けてないんだろうな」

ﾝﾀﾞﾎ「髪長いし、まだ切ったことないんだろうねー」

『う？』

ﾍﾟｹ「お嬢、ちょっとンダホの方見てて」

『だほちゃ！』

ﾍﾟｹ「そうそう」

正面に座るンダホを見るように指定すると、ンダホとマサイの変顔大会が始まった。
くすくす笑うものの、首は固定されて乾かしやすいから良しとしよう。
髪を乾かし終わったタイミングでシルクが風呂場から出てきて、Aは足元へ駆け寄っていった。

ﾍﾟｹ「あぁ～、お嬢が～…」

ｼﾙｸ「うお、どした」

『にちゃも！』

ｼﾙｸ「へ？何が？」

『ぺぇー！』

ﾍﾟｹ「シルクの髪も乾かせってこと？」

シルクの手を引っ張ってぺけたんの元へ連れて行く。
自分は乾かして貰ったから次はシルクの番だと言いたいのだろう。

『にちゃも、やって！』

ﾍﾟｹ「シルクは自分で出来るよ？」

『やってー！』

ｼﾙｸ「おなしゃーっす」

ﾍﾟｹ「何で俺が…」

A監督が見張る中、渋々とシルクの髪を乾かし始めるぺけたん。
先程とは打って変わってごわごわの、硬い髪質にドライヤーでコツンと頭を叩いた。

ｼﾙｸ「あ、いてっ。何で？」

ﾍﾟｹ「何でこんな髪硬いの」

ｼﾙｸ「一回染めたりしてますからそりゃあね」

『にちゃ、こっちみてー』

ｼﾙｸ「んー？」

Aに呼ばれ目線を向けるとぷくっと頬を膨らました。
急に何だと思いつつ、Aの膨らむ小さい頬を指で押した。

ﾏｻｲ「もしかしてお嬢、俺らの真似してんの？」

ﾝﾀﾞﾎ「あー、確かに！」

ｼﾙｸ「何真似って」

ﾝﾀﾞﾎ「こう！」

再びンダホとマサイが顔の前で変顔を始め、三つ並ぶおかしな表情にシルクに釣られたぺけたんも笑った。