puddle fish...【カンタ】

▽５ｰズキン ページ6

【カンタside】




　








　




　



告白…なんて何度もブツブツ呟けば



話したことないなら致命的だろな…



と、トミーも呟く。




　









　







致命的？あぁ、叶わないってことね、





え、叶わないの…？





や、別に初恋ってわけじゃないけど





叶わないわけ？







　









―――ズキン









　






　





痛っ…、なにこれ。




　




　





　



｢トミー、？｣









　








接点も合わないぐらいボーッとしたまま


トミーの名前を呼ぶと


んぁ？という返事が返ってくる。









　




　


　




｢胸、痛い、｣





　






　









そういえばトミーは小さくため息をついて


ハハ、と笑い俺の頭に手を置いた。





　








　









｢はいはい。手伝ってあげますよ。｣





　







　









俺の頭をクシャクシャっと乱暴に撫でて


ニッと笑った








　


・









　



・




　









・





それから、トミーと俺は仲のいい友達に



｢Aちゃんってどんな子？｣と聞きまくった





　

なんで？なんて言われたりしたけど




トミーが言い訳をして俺のことは言わないでくれた。






　









｢ねぇ、｣









　







たまたま近くにいたよく話す友達に話しかけた。





　









　









｢Aちゃんってどんな子？｣



*｢え、なんで？｣



｢や、いっつもあの二人といるじゃん？


だから、どんな子なんだろうなーって｣



*｢あー！あのFischer'sの二人ね。｣



｢｢Fischer's？｣｣




　



　





　









　


なに？魚たち？




Aちゃんのことを聞いたときにでてきた




Fischer'sという名前



俺とトミーの声が重なる





　

聞き返せば、丁寧に教えてくれた。

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